2014年型新車に悩まされっぱなしのロータスだが、相手がウィリアムズもしくはマクラーレンの1台くらいであれば、しばしば互角以上の速さを見せていると主張する。
現実には彼らのマシンE22は、ルノー製パワーユニットに起因するトラブルが続出、まったく手に負えない代物だ。
「まだまだ学習している段階だ」とドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に話すのは、チーフエンジニアのアラン・パーメイン。
「我々も、バーレーンのテストからマレーシアGPにかけて軌道修正したレッドブルと同様の手順を踏む必要がありそうだよ」
そんなトラブルだらけのロータスも、今季第2戦F1マレーシアGPでは一筋の光明を見いだした。ポイント外ながら、とりあえずロマン・グロージャンが完走したのだ。
「我々にとっては大きな一歩だ」と、パーメインは語りこう続けた。「普段なら11位フィニッシュではとても喜べないがね」
「とはいえ、第2セクターのタイムを見ると我々のマシンはコーナーが速い。ウィリアムズ、あるいはマクラーレンの1台よりは速さで上回っている」とパーメインは言う。
「その他のセクターは我々が劣っている。特にブレーキングが難点だ」と認めるパーメイン。
「クルマはそこそこの実力がある。ところがパワーユニットで後れを取っているのだ。おまけに、ほかのルノー系チームに比べても遅い。だがそれは我々の責任だ」
パーメインは、ヘレスで行われた最初の冬季テストを欠席したことが尾を引いていると話す。
「とにかく開発時間で後れを取っている。早期に問題を発見、解決するチャンスを逸してしまったのだ」
「バーレーンGPでは一歩、開発を進めた駆動系を用いる。次の中国GPと、さらにスペインGPではマシンにそれぞれ大幅な改良を施す」とパーメインは計画を明らかにしている。