10年以上にわたる活躍の後、昨シーズン限りでF1を引退したマーク・ウェバーが、今週末行われる2014年シーズン開幕戦F1オーストラリアGPのパドックに姿を見せるようだ。
だが、ウェバーは今年からポルシェとともにWEC(世界耐久選手権)へ参戦することになっており、今後もグランプリ会場で姿を見られるとは思わないで欲しいと、母国オーストラリアの『Fairfax Media(フェアファックス・メディア)』に次のように語った。
「僕は、いつもレース・サーキットでぶらぶらするために(F1を)辞めたわけじゃないからね」
11日(火)の朝にメルボルンへ到着したウェバーは、オーストラリアGPの放送を担当する『Ten(テン)』のゲスト解説者として今週末を過ごすことになっている。
だがウェバーは、「それに多くの時間を割くつもりはないよ。それは確かだ」と述べた。
ウェバーは、オーストラリアGPの決勝が行われるときにはすでにサーキットを離れることになっているようだ。ウェバーは『Ten(テン)』に対し、恐らくは雨となると予想されているメルボルンを土曜日(15日)の夜に発ち、クイーンズランド州のサンシャイン・コーストにある別荘へ向かうことになると伝えてあるという。
「僕は、予備の部品にはなりたくないんだ。自分のやるべきことはやったさ。もうほかにやることがあるんだ」とウェバーは付け加えた。
レッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューイによれば、ウェバーは非常にいいタイミングでF1を引退したという。2014年にはF1カーの重量が増えることにより、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)のように体重が軽いほうのドライバーでさえ冬の間に何か月にもわたってかなりの減量を行わざるを得なかったためだ。
ニューイは、レッドブルの機関誌である『Red Bulletin(レッド・ブリテン)』の4月号の中で次のように述べた。
「セバスチャン(ベッテル)とダニエル(リカルド)に関しても、やっとのことで(重量)制限値まで到達するんだ」
「マーク・ウェバーにとって、今シーズンは本当に不利になっていただろうね」