F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、アメリカのモータースポーツ関係者から「愚か」だと評されたことに対して反撃した。
アメリカのテキサス・モーター・スピードウェイの社長であるエディ・ゴッセージが今週、今年11月に開催されるF1アメリカGPがNASCARの大きなレースと同じ日に設定されていることに対し、エクレストンを非難する発言を行った。
「バーニー・エクレストンが多くの愚かなことをするからといって驚いたというわけではない」とゴッセージは語った。
だがこれに対し、83歳となるエクレストンは、ゴッセージやほかのNASCARの管理者たちはF1のような世界的なスポーツが抱える輸送上の問題などを理解していないと『Press Association(PA通信)』に次のような反論を行った。
「彼らにはないちょっとした問題があるんだ。我々は6機のジャンボジェットを使ってすべての機材を運び回っている。そうするためには、それらを最も合理的な形で使う方法を探さないとならない」
「それによって問題が起こる場合もある。だが、彼やほかの人たちはそうしたことが理解できていない」
「アメリカのひとつ前のレースはロシアのソチで行われる。我々はこれまでそこを訪れたことはないし、そこからオースティンに向かわなくてはならない。多分、ブラジルへ向かうのよりはかなり簡単だろうがね。そして、それから我々はアブダビへ向かうしかないんだ」
「だから、彼(ゴッセージ)は、我々と同じようなことをする必要がなくて非常に幸運だよ」
エクレストンはさらに、アメリカGPの開催地であるオースティンにあるCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)の仲間を擁護する発言も行った。ゴッセージが、彼らに対して、NASCARのレース日と同日にF1レースを開催することについて「ノー」と言うだけの「勇気」がなかったと非難していたためだ。
エクレストンは、次のように続けた。
「私はCOTAでレースを開催する人たちと話をした。彼らは、NASCARの観客とF1の観客は違うと考えている。それらは違う人々であり、違う顧客だとね」
「結局のところ、彼ら(NASCAR)はアメリカの国内シリーズだろう? 我々は世界選手権を開催しているんだ」