今季ウィリアムズに加入したフェリペ・ナスルは「正真正銘の第3ドライバー」、そう言うのはナスルのおじでマネジャーのアミールだ。
ブラジルのモータースポーツ界では名が知られるアミール・ナスル。ウィリアムズでは、やはり控えのスージー・ヴォルフが今季イギリス(第9戦/7月6日決勝)とドイツ(第10戦/7月20日決勝)両グランプリの初日フリー走行でステアリングを握ることが明らかになったばかりだ。
ブラジル銀行の支援を受ける21歳のブラジル人ドライバー、ナスルがテスト走行と控え業務を担当することが発表されたのは、そのわずか数日前である。ナスルの場合、2014年シーズンの5戦で金曜日のフリー走行に出場する。
第3ドライバーといっても昨年ロータスに所属したダビデ・バルセッキの例もある。シーズン終盤にキミ・ライコネン(現フェラーリ)が腰の手術で欠場したとき、バルセッキの存在は完全に無視された。ブラジル・サンパウロのFM局『Jovem Pan(ジョベム・パン)』に出演したアミール・ナスルは、おいフェリペの役割が分担制、あるいは控えの控えにとどまるのではといった憶測を次のように否定した。
「フェリペは紛れもなく第3ドライバーだ。契約にはそう記されている」
「レースドライバーに何らかの問題が起きた場合、自然とフェリペが代役を務める形になる」
「フェリペには全戦のチーム帯同が求められる。また、毎週シミュレーターに乗ってサーキットの走り込み不足を補うことになっている」
「これは一見するより込み入った仕事だよ」
契約についてアミールは、チームが2015年のレースシートを保証できないことから期間は1年のみで同意したと語る。
「ウィリアムズには非常に優れた(レース)ドライバーが2人いる」
「マッサ(フェリペ・マッサ)は3年契約だし、もう1人のボッタス(バルテリ・ボッタス)はまだ23歳で、しかも世界チャンピオンの器だ」
「昇格の保証がないなら、1年より長い契約は結べない」