GMのブランドのひとつであるキャデラックは、キャデラックの歴史あるブランドロゴマークである「キャデラック・クレスト」の新デザインを発表した。新しいキャデラック・クレストは、2014年後半からキャデラック車両に付けられる予定となっている。
111年以上の歴史を有するキャデラック・クレストだが、その伝統を受け継ぎながら、時代の変遷とともにそのデザインも進化している。今回正式に発表された新デザインは、昨年夏に発表されたコンセプトカー「エルミラージ」に採用されていたものだ。これまでのキャデラック・クレストは1999年にデザイン改定されたもので、伝統的なキャデラックブランドの象徴である王冠、V字型の紋、月けい冠などで構成されていた。最新のキャデラック・クレストは、特徴的な筆記体の文字を継承しつつも、紋章にフォーカスが置かれ、よりシャープなデザインとされている。
キャデラックのエグゼクティブ・デザイン・ディレクターであるアンドリュー・スミスは、今回のデザイン変更に関して次のように語った。
「この新しいキャデラック・クレストは、現在のキャデラックのクルマのデザインのように、より低く、より長く、そして、よりスリムで美しく、かつ引き締まり、美しさと技術力に裏づけされたアート&サイエンス哲学の進化を反映している」
「強いブランド認知を保つための核となるグラフィック要素を維持しながら、新しいクルマの外観との統合により、エンブレムのデザインを導き出した。結果的に、このデザインは、オリジナルデザインのキャデラック家の紋章から、幾何学的な格子模様、象徴的な紋章の形状、色使いなどを継承し続けている」
キャデラックでは、340マイルの航続距離を実現したE-REV(航続距離延長型電気自動車)のラグジュアリークーペである「キャデラックELR」を今月デビューさせるほか、今年後半には、次世代の「エスカレード」と新型「ATSクーペ」などを相次いで導入する予定としている。