キミ・ライコネン(フェラーリ)は、この冬の間、新しいシミュレーターでかなりのハードワークを強いられることになりそうだ。
ライコネンは、シミュレーターのようなものをあまり好まないことで知られている。だが、サーキット上でのテストがかなり制限されている近年においては、その重要性はさらに大きいものとなっている。
だが、わずか1年前にも、当時ロータスに在籍していたライコネンは、シミュレーターでは「学べるものは何もない」と主張していた。
しかし、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が、実際にコース上でテストできるほうが好ましいと考えているにしろ、フェラーリではシミュレーターの開発に大きな力を注いできていた。
モンテゼモーロは、『Reuters(ロイター通信)』に次のように語った。
「ばかげた話だよ。我々はここ(フィオラノ)やムジェロでテストをすることは許されず、その代わりにこのぶざまで人工的な機械の開発のために大金をつぎ込むよう強いられているんだからね」
「キミも、1月の頭からこの奇妙な機械でものすごく忙しい作業をこなすことになるだろう。私は、それ(シミュレーター)は全然好きじゃないがね」と、モンテゼモーロは付け加えた。