エステバン・グティエレス(ザウバー)の最優先事項は、2014年ザウバー残留である。しかし、ザウバーにとって、グティエレスは来季のドライバー候補筆頭ではなさそうだ。
2014年のシートも残りわずかとなったいま、財政問題を抱えているとはいえ、まだ空席があるザウバーのシートは、去就の決まらないドライバーたちの目には最も魅力的に映っているはずだ。
F1デビュー年となったグティエレスの2013年シーズンは、開幕から苦労の連続であった。しかし、シーズン後半にザウバーのクルマが改善されると、グティエレスも調子を上げていった。ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に対し、10点満点中7点のシーズンだったと自己採点している。
グティエレスの考えはよそに、ザウバーの来季ドライバーは、フォース・インディアから移籍が決まったエイドリアン・スーティルがまず発表された。2つ目のシートには、オランダ企業から支援を受けるケータハムのギド・ヴァン・デル・ガルデが、有力だとみられている。
ヴァン・デル・ガルデにいたっては、先日ヒンウィルにあるザウバーの本拠地を訪れていたとのうわささえある。
グティエレスは、2014年に向けた交渉についてたずねられると、「一生懸命がんばっている」と答えた。
「かなりの確率でF1に残れると思う。うまくいくと願っているよ」
「僕にとって、ザウバーに残留することが最優先さ。F1では一貫性が大切だと思っているけど、常にありとあらゆる可能性を残しておくことが大事なんだ」とグティエレスは話した。