GMは10日(火)、現会長兼CEO(最高経営責任者)であるダン・アカーソン(65歳)が2014年1月15日をもって辞任すると発表した。アカーソンはかねてから経営陣の若返りを検討していたが、妻が末期がんとの診断を受けたことから、これを早めたものだとされている。
後任CEOには現グローバル製品開発、購買・サプライチェーン担当上級副社長であるメアリー・バーラ(51歳)が、次期社長には現上級副社長兼CFO(最高財務責任者)のダン・アマン(41歳)が選任されている。また、次期取締役会会長職は、カミンズ社の元会長兼CEOであるシィオドル(ティム)・ソルソ(66歳)が務めることになる。
新たにGM初の女性CEOとなるバーラは、GMですでに33年の経験を持つ生え抜き人材のひとりであり、『FORBES(フォーブス)』誌の「最も力強い女性」の35位にランクされたこともある人物だ。これまで、製造、エンジニアリングなどで要職を歴任するとともに、会社変革のリーダーとしてGMの商品開発活性化に手腕を発揮してきていた。
一方、勇退するアカーソンは、2009年にGMに入社後、2010年9月1日よりGMの会長兼CEOに就任。以後GMは2010年11月のIPOを経て15四半期連続で収益を記録する好調を維持しており、90億ドル(約9,200億円)に及ぶ再投資などにより米国工場で25,000人以上の雇用を創出したとされている。また2013年には、自動車メーカーとして「JDパワーの初期品質調査」の3つのセグメントにおいて最高位にランクされるなどの実績を築き、その経営手腕が評価されていた。