フェラーリは先日、F1で最高額の予算を抱えているとの報道を一蹴した。マクラーレンは、実際に最も資金を使っているチームがレッドブルであると考えているようだ。
フェラーリ同様、レッドブルもこの指摘を否定している。しかし、マクラーレンのチーム代表を務めるマーティン・ウィットマーシュは、F1世界選手権4連覇中のレッドブルが最も多くの資金を費やしているのは「周知の事実」と語る。
ウィットマーシュは、湯水のごとく資金を浪費する傾向が「F1というスポーツを歪曲(わいきょく)させた」と考えている。
また、レッドブルが最も多くの資金を有しているわけではないと同チームの代表を務めるクリスチャン・ホーナーが主張していることについて、ウィットマーシュは「単なるたわ言に過ぎない」と切り捨てた。
「まったくばかげた意見であることがすぐにわかるだろうね。これは周知の事実だし、彼らも自分たちでよくわかっているはすだ」とウィットマーシュは『Bloomberg(ブルームバーグ)』で語っている。
一方でホーナーは、レッドブルがF1をつまらなくさせているとライバルチームやF1ファンが嘆くのは、ただ単に彼らがフラストレーションを抱えているからに過ぎないと述べた。
ロータスのチーム代表エリック・ブーリエも、レッドブルが圧倒的優位を誇る昨今のF1に不満を持つひとりだ。最近のF1は、レッドブルの圧勝により「面白みが無くなった」と話す。
これに対し、ホーナーは次のように反論した。
「みんなが不満を抱いているのはわかる。でも、とても良いレースが繰り広げられてきたと思う」
「あっという間に嫌われる方法は、レースに勝ち始めることだ。私たちは、ここ数年でたくさんの勝利を収めてきた。これを一部のチームが快く思うことは避けられない」
「自分たちのことだけを考えて言わせてもらえば、退屈なレースが増えれば、私たちがより楽に勝てているということだ。でも、もちろん私たちは競い合う必要があるし、競争を求めている」