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ウェバー、ヘルメットをかぶらず周回

2013年11月26日(火)15:49 pm

人気ドライバーであるマーク・ウェバー(レッドブル)は、最後に、ある不敬な行動とともにF1引退レースを終えることになった。ウェバーは、最後の表彰台へと向かうクーリングラップをヘルメットの保護のないまま走っていた。

F1最後の周回による感動のためか目に涙を浮かべていたように見えたと言われたウェバーは、後に「それは、単に風のせいだよ」と答えた。

ル・マン24時間レースを含む世界耐久選手権(WEC)という新たなキャリアを早めに始められるよう、すでにレッドブルとの契約からは解き放たれたウェバーだが、ヘルメットをかぶらずに行った周回は、身動きがとれない状態では簡単なことではなかったと認めている。

ウェバーは、ヘルメットと首を保護するためのハンスデバイスがステアリングホイールに引っかかってしまい、車両保管場所であるパルクフェルメへと向かう最後のコーナーに対処するのが難しかったと語り、次のように続けた。

「でも、ヘルメットを脱いで良かったよ。マーシャルやファンにとってはね。このスポーツではクルマに乗っているドライバーの顔を直接見せることは難しいからね」

その後、ウェバーは表彰台の上で滑って転んでしまっていた。さらに、通常は完ぺきな仕事をこなすレッドブルのクルーたちも2度のピットストップでヘマをやらかしていた。

だが、全体的には、ミルトンキーンズに本拠を構えるレッドブルが2013年には恐ろしいほどの強さを示すとともに、そのけん引者となったセバスチャン・ベッテルは、これまでの数々の記録を破り続けている。

ウェバーは、最終戦で2位になったことで、ドライバーズランキングもそれまでの5位から一気に3位に浮上したものの、チームメートのベッテルに次ぐランキング2位となってシーズンを終えるには43ポイントほど足りなかった。

ウェバーは、2013年にランキング2位となった友人でもあるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と、自分にとっては目の上のたんこぶとも言える存在のチームメートであったベッテルに対して敬意を表し、次のように語った。

「そうだね。とてもいい形でキャリアを終えることができた。これまでの自分のキャリアを通じて競い合うことを楽しんできた連中ともいい戦いができた。セブ(ベッテル)、フェルナンド、ルイス(ハミルトン/メルセデスAMG)、そしてニコ(ロズベルグ/メルセデスAMG)たちはみんなこの5、6年にわたっていいライバルだったよ」

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