規則が大きく変わる2014年のF1。「エンジンの優劣」だけが勝負を決めるのではとする見方もあるが、ルノーはこれを否定する。
馬力競争で先制したメーカーのエンジンを用いるチームが、新しいF1でトップを独占する。パドックでは、そんな意見が大半を占めており、うわさでは、そのメーカーとはメルセデスだ。
これに一石を投じるのが、チャンピオンチームのレッドブルにエンジンを供給するルノーのレミ・タフィンである。タフィンは、重要なのは相変わらずマシンデザインだと主張する。
エンジンをマシンの全体パッケージに取り込むためルノーが果たす役割について、タフィンは次のようにスペイン『Marca(マルカ)』紙に語る。「すべては(エイドリアン)ニューイ次第だよ」
「全体パッケージは彼の領域だ」と、タフィンは語る。
「(2014年も)、重要なのは大なり小なり空力だ。それは変わらない」
V8自然吸気エンジン時代に成功を収めたレッドブル。タフィンによると、そのカギとなったのは「ルノー・スポールのエンジニアたちが持つ謙虚な姿勢だ。必ずしもベストのエンジン、最強の馬力を求められていないことを理解し、マシンとのベストな相性を追求したのだ」