マクラーレンでは、その育成ドライバーであり、今季のフォーミュラ・ルノー3.5シリーズでチャンピオンとなったケビン・マグヌッセンのためにF1シートを確保しようと必死に動いている。そして、マルシャがその候補としてあげられている。
マルシャのスポーティングディレクターであるグレーム・ルードンはフランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語った。
「ケビンは、テストで非常にわれわれを感心させた」
「マルシャは、若手ドライバーをF1へ送り込んできたチームだし、(ケビンとの契約は)われわれには適したものかもしれない」
しかし、マルシャではフェラーリの支援を受けるジュール・ビアンキとすでに2014年の契約を行っている。さらに、ルードンはもうひとりの現在のドライバーであるマックス・チルトンもチームに留めておきたいと語っている。なぜならば、来年からまったく新しいルールが導入されるため、継続性と経験が重要だと考えているためだ。
イギリス人ドライバーのチルトンも、父であるグラハムが副会長を務める大手損害保険会社のエーオンから巨額の支援を受けているドライバーだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、もしもチルトンがマルシャを離れることになれば、彼がエーオンの支援によって持ち込む1200万ユーロ(約16億円)とも言われるスポンサーマネーは、そのままフォース・インディアにもたらされるだろうと報じている。