ロータスのロマン・グロージャンが、ヤス・マリーナ・サーキットで行われるF1第17戦アブダビGP(11月3日決勝)に向けて意気込みを語った。
Q:ヤス・マリーナ・サーキットについてはどう思いますか?
グロージャン:施設が素晴らしいし、見た目も印象的だね。1年のうち、それほど使われていないから、週末の最初のうちはグリップが低いだろうことは分かっている。僕としては、レイアウトはそれほど好きじゃないよ。僕の好みの2速ギアで回るコーナーがすごくたくさんあるのは確かだけど、どのサーキットもお気に入りになるわけじゃないからね。それに、E21(ロータスの2013年型車)は現時点ではどのサーキットにも合っていそうだよ!
Q:アブダビにはどんな思い出がありますか?
グロージャン:僕のアブダビでの思い出は悪いものじゃないよ。昨年は僕にとって最高の週末にはならなかった。予選も10番手だったし、レースも完走できなかったからね。でも、チームにとっては素晴らしいレースになった。だから、僕たちに何ができるかということも分かっているよ。
グロージャン:GP2アジア・シリーズではポールポジションもとったし、そのレースでは2位になった。そしてGT1世界選手権ではここで優勝もしたよ。僕がF1復帰を果たしたのも2011年のアブダビでのフリー走行だった。だからここにはいい思い出があるんだ。もっといい思い出が作れればいいね。
Q:インドGP(第16戦)では、17番手スタートから表彰台に上るという素晴らしいレースができましたね。
グロージャン:もし、誰かがインドでの予選の後で僕が表彰台に上れるだろうと言ったとしたら、ばかじゃないのって言ったと思うよ! レースを開始するときには、もしすごくいいスタートを決めることができて、その後も完ぺきなレースを続けたとしても、最高で4位だろうって予測していたんだ。だから素晴らしい結果だったし、チームが素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれた。
グロージャン:僕のメディア関係の友人が、もし僕が1回ストップ作戦を成功させることができたら帽子を食べて見せるって言ったんだ。だから、それを見るのを楽しみにしているよ。
Q:もし土曜日(予選)の結果が違っていれば、優勝も可能だったと思いますか?
グロージャン:もし、もっといいグリッドからスタートできていたとしたら、2位を狙って戦うことも間違いなくできたと思う。でもセバスチャン(ベッテル/レッドブル)はあまりにも速すぎたよ。彼にはおめでとうと言いたい。彼はいいやつだし、素晴らしいドライバーだ。今後、彼とF1タイトル争いができるようになることを期待しているよ。
Q:遅い時間にレースが開催されることの影響はありますか?
グロージャン:僕はすごくうれしいよ。だってもっと眠っていられるってことだからね。僕は寝るのが大好きなんだ! このレースの施設関係はかなりいいよ。サーキットのすぐそばに宿泊できるし、施設も素晴らしいんだ。金曜日のフリー走行は午後にならないと始まらないし、予選や決勝自体も夕方かなり遅くなってからのスタートだから、ほかの多くのレースとは違うね。これに関して問題は何もないと思うよ。でも、実際にクルマに乗れば、今何時かなんて考えることはないし、気になるのはラップタイムだけさ!
Q:気温についてはどうですか?
グロージャン:確かに、現在のヨーロッパの気候とは対照的だよね! 外は涼しかったとしてもF1カーのコックピットの中はかなり暑くなるものなんだけど、アブダビは間違いなく僕たちが訪れる場所のなかでもすごく暑いところのひとつだ。1日を通じて水分を多く摂取することがとても大切だよ。クルマの中でだけではなくてね。気を付けないと脱水症状が起きてしまうよ。
Q:アブダビでの目標は?
グロージャン:最後の何レースかで最善を尽くすために、同じ指針で向かうよ。僕は韓国、日本、そしてインドで表彰台に上ることができた。表彰台に上るのはいい気分さ。もし、シンガポールでエンジンに問題が発生しなければ、そこでも表彰台に上れていたかもしれない。
グロージャン:間違いなく、今季の後半には、変更されたピレリを履いた僕たちの最新のクルマはとてもうまく機能しているし、違うサーキットでもいいパフォーマンスを引き出すことができている。チームのためにポイントが取れることを願っているだけだし、表彰台に上れば多くのポイントが手に入るよ。