ロータスのチーム代表エリック・ブーリエは、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)が2014年のドライバー候補に挙がっていることを認めた。
だがそれと同時に、フェラーリ行きが決まったキミ・ライコネンの代わりにステアリングを握るドライバーの第一候補はニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)であることも明言した。
「(ニコ・ヒュルケンベルグと契約)したいよ」と、F1公式サイトに語るブーリエ。
「私はそのように取締役会へ進言した」
ところがチームの重役たちは、運営予算を考慮に入れたうえで決定を出したい考えだ。特に、チーム株の35%をクァンタムと呼ばれる投資家グループに売り渡す話が、まだまとまっていないのだ。
「この話は既に何ヶ月も先延ばしにされているが、いつまでも待てない」と、ブーリエ。「我々にも期限というものがある。彼らがそれを逃さないことを願うよ」
もしクァンタムとの交渉が期限切れを迎えたら、ヒュルケンベルグのロータス入りは難しくなる。
そうなると、ベネズエラの国営石油会社PDVSAから巨額のスポンサー金を引き出せるマルドナードは、一気にドライバー候補の筆頭になる。
PDVSAはウィリアムズと契約しているが、イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』がマルドナードと交渉した事実があるかどうかブーリエに問い合わせたところ、こう答えている。「彼と交渉を行った。それは事実だよ」
「まだ話し合いは続いている」のだという。
今季限りでフェラーリを離脱するフェリペ・マッサもロータスのドライバー候補に挙がっているが、ロマン・グロージャン(ロータス)は、仮に自分が選べる立場ならヒュルケンベルグと契約すると、『Die Welt(ディー・ヴェルト)』に語った。
「でもね」と、グロージャンは言う。「パストール・マルドナードやフェリペ・マッサとも、素晴らしいチームメートになる気がするよ」