元F1王者プロスト、EVレース「フォーミュラE」のチーム設立
かつて4度F1チャンピオンとなったアラン・プロストが、GP2やフォーミュラ・ルノー3.5で活躍しているフランスのレーシングチームDAMS（ダムス）の設立者であるジャン-ポール・ドゥリオとともに、新チーム「e.dams（eダムス）」を設立。来年からスタートする電気自動車（EV）によるレースシリーズのフォーミュラEへ参戦することが発表された。
パリのシャンゼリゼ通りにあるルノーのショールーム「ラトリエ・ルノー」で行われたeダムスの結成発表会には、プロストとドゥリエのほか、FIA（国際自動車連盟）のジャン・トッド会長と、フォーミュラEを主催するフォーミュラEホールディングスのCEOであるアレハンドロ・アガグも顔を連ねた。
フォーミュラEは2014年の9月に初レースが開催され、世界の主要都市を中心に全10戦が開催される予定となっている。これまでにインディカーで活躍するアンドレッティ・オートスポーツとドラゴン・レーシング、イギリスに拠点を置くドレイソン・レーシング、中国のチャイナ・レーシングが正式に参戦契約を締結しており、ここにeダムスが5番目のチームとして加わることになる。参戦チームは最終的に10チームとなることが予定されている。
eダムスは、ル・マン近郊に本拠を構えるダムスから技術面や輸送面での支援を受けることになっており、これまで国際F3000やA1GP、GP2、フォーミュラ・ルノーなどで25年に及ぶ歴史を持ち、数々のタイトルを獲得してきた名門ダムスのノウハウがフォーミュラEシリーズにもつぎ込まれることになる。今回の新チーム結成にあたり、プロストは次のように語った。
「フォーミュラEでの冒険に加わることができるのを非常に喜んでいる。この100パーセント電動による新たな技術開発へ積極的にかかわることができるのは、非常に大きな刺激となる。ほかのレースシリーズでも目にしてきたように、2014年にはより環境に優しいレースへと変わってゆくことになる。それにより、モータースポーツが未来に向けての基準となることを、これまで以上にはっきりと示すことになるだろう」
