すべての周回でセーフティカー先導となったWEC(世界耐久選手権)第6戦富士6時間耐久レース決勝。優勝したトヨタ7号車の中嶋一貴は、「これを優勝と言っていいのか、正直分かりません。ピンときません」と、心境を語った。
「これを優勝と言っていいのであれば、チームにとってはすごく良かったことです。富士で、勝つならちゃんと勝ちたかったですね。ですが、チームにはいいプレゼントになったと思います」
赤旗中断中は、気持ちをレースモードからオフにしていたという中嶋。雨の様子を見ながら、リスタートするのかしないのか想像しながら過ごしていたという。
最後のレース再開のときにステアリングを握っていた中嶋は、「リスタートする時点でレース終了になるだろうという話でした」と明かした。
富士スピードウェイに見に来てくれたファンについて、「残念なレースになってしまいました。できれば、多少なりともレースができれば良かったですが…」と気遣っていた。