メルセデスAMGは、チーム別のコンストラクターズ選手権でロータスに対抗することを目指している。コンストラクターズ選手権が上位であるほど、チームに支払われる分配金は増える。
シーズン前半は、レッドブルに次ぐ2位を確保しつつあったメルセデスAMGだが、F1第15戦日本GPを終えて、2位フェラーリと10ポイント差の3位になってしまった。
また、日本GPでレッドブルと優勝争いをしたロータスが、後ろから徐々に差を詰めてきている。一方、メルセデスAMGは調子が下向きだ。
メルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ次のように語った。「レッドブルはシンガポール(第13戦)以来、大きく前進した」
ヴォルフは、レッドブル同様ルノーエンジンのロータスも、メルセデスAMGをコンマ数秒上回っていると見ている。「彼らが何をしたのか分析する必要がある」
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、ヴォルフは、レッドブルとロータスがエンジン設定と排気をうまく利用する方法を見つけたのではないかと見ている。
「そうだとすれば」とヴォルフ。「なぜ我々が見逃しているのかを突き止める必要がある」
「彼らが何をしているかは分かっているつもりだ。唯一の疑問は、残り4レースで導入できるだけの力が我々にあるかどうかだ」
「おそらく、リソースの配分を変える必要が出てくるだろう」とヴォルフは話している。
しかし、2014年はエンジン規定が大幅に変更されるため、メルセデスでも、現在は来年のV6ターボエンジンの開発に力が注がれていると思われる。