F1シンガポールGP(第13戦)の表彰台に立つセバスチャン・ベッテル(レッドブル)にブーイングをしたあるファンが謝罪の手紙を書いてきた、とレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが『Guardian(ガーディアン)』に明かした。
「彼は、隣にいた人がブーイングをしたから自分もそうしたと書いてきた」
「彼は心から謝罪しており、この謝罪の気持ちをどうかセバスチャンに伝えてくれないかと書いていた。スポーツの場でするようなことではなかったと気づいた、とね」
ベッテルへのブーイングについてホーナーは「パントマイム効果」と「我々が生きる、この極限の世界」が原因だと話し、F1チャンピオンであるベッテルにとってそれはマイナスに働いているとの見解を語った。
「全力で走っているときにネガティブな反応をされると、なんと言っていようとも当然それを感じとるんだよ」
優勝を続けるベッテルへのブーイング、そしてそれに対する批判も集まっているが、ホーナーはファンの気持ちも「理解できる」と話している。3年連続F1ワールドチャンピオンのベッテルが4年連続チャンピオンに向けて独走しているのだから、「(不満があるもの)当然理解できる」と言ったホーナーはこう続けた。
「けれど、今年のはじめに選手権が始まって、最後のレースまでチャンピオンを決めてはいけないという規約があるわけじゃないからね」
「私たちは同じルールにしたがって全力をつくしているんだ」