昨年、F1カーのテスト中に起きた事故により右目を失う大けがを負っていた女性スペイン人ドライバーのマリア・デ・ビロタが11日(金)に死去したことが明らかとなった。33歳だった。
ラジオ局の『Cadena Ser(カデナ・セル)』が伝えたところによれば、デ・ビロタは講演会のためにセビージャを訪問していたが、宿泊していたホテルの部屋で死亡していたのが発見されたという。
『Marca(マルカ)』紙は、デ・ビロタの家族はマリアの死亡を確認したものの、その原因はいまだ不明だと語ったと報じている。マリアの父親はF1ドライバーのエミリオ・デ・ビロタだ。
「親愛なるみなさん、マリアは行ってしまいました」とスペイン語の声明には書かれている。
デ・ビロタは、昨年の7月にイギリスのダックスフォードでマルシャのF1カーでテスト走行を行った際、コース脇に停車してあった積載用トラックに衝突し、頭と顔に大けがを負った。しかし、その後は順調な回復をみせ、今年5月に母国スペインで行われたF1第5戦スペインGPのパドックにもその姿を見せていた。