マクラーレンのチーム代表、マーティン・ウィットマーシュがフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の2014年再加入説を再燃させている。
アロンソはF1韓国GPで浮上したうわさ話を再び否定。だが、たとえF1で最高の年俸を取るアロンソでもチームには「まかなえる」とウィットマーシュは言う。
今季、スランプに陥っているマクラーレン。これに呼応するかのように赤字を計上したと伝えられるだけに、チームの財政状況が気になるところだ。
「来年アロンソを呼び戻すぐらいの金はある」と、ウィットマーシュはイギリス『Guardian(ガーディアン)』紙に、次のように述べている。
「彼の2014年マクラーレン復帰話を蒸し返すつもりはないが、戻ってほしいか、戻ってくれたらうれしいかと問われれば、もちろんうれしいと答えるよ」
蒸し返されるだけの理由もある。アロンソのフェラーリに対する不満は、相変わらず明らかだ。韓国GPでも、予選9番手から6位ゴールがやっとだった。
『Speed Week(スピードウィーク)』は、もうレッドブルのペースに置いていかれるのも慣れたとするアロンソのコメントを紹介している。
「この4年間、何も変わらない」というアロンソ。フェラーリ入りしたのは2010年のことだった。「今じゃマシンの速さは全チーム中、4番めだよ」
「それでも僕らは3年にわたってタイトル取りにチャレンジしてきた。それは誇っていい」と、アロンソ。
こうしたアロンソの不満に理解を示すのが4度のF1世界王者、アラン・プロストだ。
「フェルナンドはチャンピオンにふさわしいドライバーだ。なのにチームがミスばかりしていては、不満となって表れてもしょうがない」と、プロストはスペイン『El Pais(パイス)』に語る。
「彼がツキに恵まれないのは事実だが、レッドブルとベッテル(ベッテル)の組み合わせは、ちょっとやそっとでは打ち負かせないよ」
「ただ、フェラーリばかりを責めるのは違うと思う。毎レース、中団に埋もれるなら話は別だが、いつもそれなりの競争力を見せているじゃないか」
「ただただ、レッドブルがよすぎるんだよ」