レッドブルのマーク・ウェバーは、今年チームメートのセバスチャン・ベッテルに後れを取っている理由は2013年のピレリタイヤだと語った。
ウェバーは、今年いっぱいでF1を引退し、来年はポルシェからWEC(世界耐久選手権)に参戦することを決めている。2010年は最終戦までベッテルとタイトル争いを演じたが、続く2011年は、ベッテルが圧倒的な強さでチャンピオンを獲得した。
「2011年、セバスチャンに後れを取っていたのは予選だけだった」とウェバーはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に語っている。
「その理由は、彼のドライビングスタイルのほうが、あのクルマに合っていたことと関係があるのは明らかだ」
「決勝では、同じくらいだった。ファステストラップを何度も取った」とウェバーは振り返る。
昨年は、2011年よりウェバーにとって良い年になった。その理由は、2012年型車RB8が「より普通のレーシングカー」だったからだとウェバーは話す。
しかし2013年は、再びベッテルが圧勝している。
その理由としてウェバーが挙げたのがタイヤだ。「理解するのが常に簡単なものではなかった」とウェバーは説明する。「ちゃんと作動領域に入れないと、すごくタイムをロスするんだ」
ベッテルが今シーズン一番とも言える独走を見せたF1第13戦シンガポールGPについては、ウェバーはこう話した。「ミディアムタイヤでは、バランスが良かった。タイヤから最高の力を引き出すことができた」
「でも、軟らかいほうのタイヤに変えたとたん、すごく走りづらくなった」