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井原慶子、F1王者らとFIAドライバー委員会に出席

2013年10月01日(火)16:23 pm

ル・マン24時間をシリーズに含むWEC(世界耐久選手権)に参戦している井原慶子(オーク・レーシング)が、パリで行われたFIA(国際自動車連盟)ドライバー委員会の会合に出席した。

井原は、レーシングドライバーとして活躍する一方で、FIAのドライバー委員会とウーマン・イン・モータースポーツでも委員を務めている。今回会合が行われたドライバー委員会は、元F1王者のエマーソン・フィッティパルディが委員長を務め、元WRC(世界ラリー選手権)の王者セバスチャン・ローブが副委員長に就任。ほかにも、元F1王者ナイジェル・マンセルが委員になるなど、そうそうたるメンバーがそろっている。

2回目となった今回の会合では、次のような内容が主な議題になった。

■レーシングカートなど入門カテゴリーの在り方
■若手ドライバー育成プロジェクト
■ル・マン24時間レースでの事故の検証を踏まえた安全対策
■各国自治体と連携した交通安全プログラム
■女性のモータースポーツ参加推進
■EVレースやNew Energy raceカテゴリーについて
■来季のカレンダー

井原によると、これ以外にもさまざまなことが話し合われ、時間を延長して9時間にもわたる会合がパリ・コンコルド広場にあるFIA本部で行われたという。会合を終えた井原は、次のようにTopNewsへ語ってくれた。

「世界王者ばかりが集うドライバー委員会ですが、みんなサーキットを離れて評議会会場でもタフで熱い論議を交わしていました。私はF1王者ナイジェル・マンセルさんの隣の席でしたが、会議中の彼のメモ書きの量は大変多く、王者の勤勉さをかいま見ました(笑)」

「将来さらにモータースポーツを発展させていくために、安全面やEVレースについてなど多くの議題を9時間にわたって話し合いました。王者に学びながら、今後もアジア人として、女性ドライバーとして、またEVアンバサダーとしてアジェンダを提案していきたいと思います」

F1日本GP(13日決勝)後の14日(月)に井原は、ジャン・トッドFIA会長とお台場で行われるモータースポーツ・フェスティバルに来場し、交通安全をPRする予定になっている。そのため、トッドと日本のことなどについて雑談していると、「鈴鹿は好きなサーキットの一つだよ」とマンセルも会話に入ってきたというエピソードも紹介してくれた。

その際に撮影された写真には、F1テストで事故に遭い、片目を失明したマリア・デ・ビロタの姿も映っている。デ・ビロタもドライバー委員会の委員を務めており、井原によると元気に活動しているとのことだ。

モータースポーツ・フェスティバルで交通安全をPRした後に井原は、富士スピードウェイでWEC第6戦富士6時間耐久レース(20日決勝)を戦う予定だ。

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