FIA(国際自動車連盟)会長の任期満了に伴い、12月に選挙が行われる。
立候補しているのは現職のジャン・トッド会長と、FIA内の財団で理事長を務めるイギリス人のデビッド・ウォード、以上のふたりだ。しかし、実のところウォードはただのおとりで、本命の対立候補としてある人物の名が浮上している。アラブ首長国連邦出身の元ラリードライバー、モハメド・ビン・スライエムだ。今はまだ憶測に過ぎないが、本人はこれを否定していない。
スライエムは中近東のモータースポーツ界で最高の権力を持つ超大物で、FIAの副会長でもある。
同氏のスポークスマンは、本人も今回のうわさを認識しているとドバイ『Gulf News(ガルフ・ニュース)』紙上で次のように話す。
「この数週間、世界各国の自動車連盟から立候補してほしいとの要望を数多くいただいているのは確かだ」
「現段階ですでにデビッド・ウォード氏のマニフェストには目を通した。今は、トッド会長の選挙公約がどうなるのか問い合わせている」
「いかなる決定を下すにしろ、両マニフェストを読んで、FIAの将来にとって何がベストか見極めるのが先決だ」