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FIA、ウェバーのタクシー問題を受けてルールを強化

2013年09月25日(水)10:04 am

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、F1第13戦シンガポールGPの決勝後、ゴール後にピットまで戻るスローダウンラップの途中で起こった種類のルール違反に関する取り締まりを強化することになったようだ。

シンガポールGP決勝の最終ラップでトラブルによりクルマを止めてしまったマーク・ウェバー(レッドブル)だが、その後スローダウンラップ中のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のクルマのサイドポッドに乗ってピットまで戻ってきた。

この行為により、アロンソとウェバーには警告処分が下されたが、3度目の警告となったウェバーは次戦韓国GP(10月6日決勝)で10グリッドの降格ペナルティーを受けることとなってしまった。

今回の件は、1991年のシルバーストンで、伝説的ドライバーであるアイルトン・セナが、ライバルであったウィリアムズのナイジェル・マンセルのクルマに乗ってピットまで戻った光景を思い起こさせるものだった。もちろん、そのときはドライバーにペナルティーが科されることはなかった。

しかし、今回の模様を映し出したビデオには、アロンソが後ろから何台ものクルマが走ってくる状況で、視界の悪いコーナーのコース上にクルマを停めた。ランオフエリアから現れたウェバーは、アロンソのクルマの後ろを通り、左側から他車が接近していたにも関わらず、アロンソのクルマの左側に座る光景が収められていた。これについて、『Blick(ブリック)』は、ふたりは明らかに「無謀」だったと書いている。

ウェバーに対する厳しいペナルティーに関し、スイス人競技委員のパウル・グチャールは、「ほかにどうしようもなかった」と主張。

また、やはりシンガポールGPで競技委員を務めた元F1ドライバーのデレク・ワーウィックも次のように述べた。

「それは、健全性と安全性をないがしろにしないためだ」

「我々のことを興ざめなことをする人間だと思わないで欲しいね。わたしもF1は楽しいものであって欲しいし、見せ場が多いものであって欲しいよ」

「(だが)ドライバーがけがをする危険性が高かった」

そんな中、スペインのスポーツ紙である『AS』は、FIAがルールをより厳しくし、ドライバーに対して何が求められるのかを明確にしようとすることになりそうだと報じている。ドライバーに対しては、次週に開催されるF1第14戦韓国GP(10月6日決勝)までにその詳細が説明されることになると考えられている。

ワーウィックは次のように続けた。

「F1は、さまざまな意味で少しばかり創造性に欠けるものとなってきたかもしれない。だが、我々はドライバーを危険にさらすわけにはいかないんだ」

「もし、あれがもっと安全な形で行われていたならば、それに対する見方も違っていたかもしれない。だが、今回は大きな危険に結びつく可能性があった」

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