FIA(国際自動車連盟)の会長選に立候補しているデビッド・ウォードは、前会長のマックス・モズレーとF1ボスのバーニー・エクレストンが現会長のジャン・トッドをその座から追い落とすべく、ウォードの側についているとの報道を否定した。
トッド就任前にモズレーの片腕として働いていたウォードにはモズレーのみならず、F1の表も裏も支配するエクレストンも味方についていると言われる。
そればかりか、『Daily Mail(デイリー・メール)』によると、ウォードの選挙戦にはモズレー時代に右腕だったリチャード・ウッズという強力な支援者もいるという。
「ウッズはエクレストンの陰となって働いてもいた」と、事情にくわしいジョナサン・マクボイは明かし、こう続けた。
「いろいろなことに首を突っ込んではいたが、ウォードはもともとモズレーの忠実(ちゅうじつ)な部下だからね」
しかし、ウォードはこのつながりも真っ向から否定した。
「私はモズレーの忠臣でも、バーニーの忠臣でもない」と話したウォードは、モズレーとエクレストンのどちらも自身の選挙戦で暗躍していないと話した。
一方のトッド会長は、ウォードが今でもモズレーやエクレストンとつながっているとする見方そのものに懐疑的だ。トッドはモンツァで『Telegraph(テレグラフ)』にこう語った。
「その話に巻き込まないでくれ」
「私は私の考えで動いているのだから」
「マックスとはいい関係を築いている。私はマックスが好きだよ。これまでもいつだって彼をかばってきた」
「5月にマックスからメールがきたんだ。自分が選挙戦に関心があるとか、ウォードに肩入れしているという雑音は真実ではないから耳を貸すな。私は関心がない。と書いてあったよ」