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ベッテルは、セナやプロスト、そしてシューマッハに匹敵

2013年09月06日(金)10:43 am

かつてセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が在籍していたトロロッソのチーム代表であるフランツ・トストが、ドイツの『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙に寄せたコラムの中で、5年前にベッテルがF1イタリアGPで初優勝をあげたときのことを振り返りながら、ベッテルはいまや偉大なF1ドライバーであった「アイルトン・セナ、アラン・プロスト、そしてミハエル・シューマッハ」たちと同じ次元で語られるようなドライバーになる道をたどっていると語った。

当時まだ21歳だったベッテルは、雨の中での戦いとなった2008年のイタリアGPでポール・トゥ・ウィンを飾り、F1の世界に衝撃を与えた。その後、ベッテルはレッドブルとともに圧倒的な強さでF1王者として君臨することとなる。2010年にレッドブルへ移籍して以来、ここまでに30戦で優勝を果たし、ほかのドライバーにF1チャンピオンの称号を譲ったことはない。

「彼は自分が望むものを知っていて、それを追い求めることだけに目を向けている」

そう書いたトストは、次のように続けている。

「常に精神的に強い人間だったが、成功を収めたことでさらにその強さを増してきている。アイルトン・セナやアラン・プロスト、そしてミハエル・シューマッハらと同じような道をたどっているよ」

そして今、これまでずっとレッドブルにおいてベッテルの唯一のチームメートであったマーク・ウェバーが今季限りでF1を去ることとなったのを機に、オーナー企業である世界的エナジードリンクメーカーのレッドブルは、自らが育成してきたダニエル・リカルド(トロロッソ)を昇格させ、このベッテルのサクセスストーリーを再び展開することを目指そうとしている。

トストは、オーストラリア出身のリカルドをもう1年トロロッソに残留させたいと望んでいたものの、2014年にはその代わりに新たなベッテルとリカルドという組み合わせを興味深く見守ることになる。トストは次のように続けた。

「ダニエル・リカルドが、新しいチームメート(ベッテル)がやってきたようにやれるかどうかは、彼がどれほど真剣にセバスチャンを打ち負かそうとするか、あるいは3年、おそらくは4年連続F1チャンピオンとなるであろうベッテルをただ尊敬するだけで終わるかにかかっている」

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