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レッドブル、2013年のタイトル争いで翌年への影響はいかに

2013年09月04日(水)10:31 am

レッドブルは今年のタイトルを勝ち取れるし、2014年の大きなルール変更は、とんでもないチャレンジだが、しっかり対応してみせる。そう語るのはレッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコだ。

今季の選手権を争う各チームは、今年と来年のマシン開発をバランス良く進めるという、よりデリケートな業務に取り組んでいる。

「技術的に大きな変化が訪れるため、我々のようなチームは難しい対応を迫られている」と、マルコはオーストリア『Servus TV(セアヴスTV)』に語る。

マクラーレンは大チームだが、すでに事実上、全精力を2014年に注いでいる。ところがレッドブルは、今季型マシンの開発を止めるような真似が許されない。

「世界選手権を制覇するため今季のマシンを開発し続け、同時に新型のプロジェクトを進めるのが計画だ」と、マルコは話す。

「我々のチームは決して小さくないが、だからといって最大でもない」と、チームの規模を説明するマルコ。

しかし、マルコが言うには、F1界で最高のエンジニアとも言われ、レッドブルで最高技術責任者を務めるエイドリアン・ニューイの存在はチームにとって大きな利点だ。ニューイはふたつの開発プログラムの同時進行に長けているばかりか、全面的なルール変更を楽しんでいるのである。

「常識にとらわれないソリューションとともに新シーズンを迎える、それが我々だ」とマルコは話す。

「新型マシンは常に作業が進行中だ。エイドリアン・ニューイのもと、技術陣から2014年型を専門とするチームが開発にあたっている」

「長年のF1参戦で学んだことは、何を開発するにしろ、常に新しい発見がある点だ。たとえルールが変わろうとね」

現在、各チームにもうひとつ大きなチャレンジとなりかねない不安要素がある。2014年用タイヤの供給元がギリギリのタイミングでイタリアのピレリからフランスのミシュランに替わるかもしれないことだ。

マクラーレンのサム・マイケルによると、タイヤ変更はマシンの空力、サスペンションの配置、それにセットアップのパラメーターに影響するという。だが、チームとしては来年もピレリを履くものと“想定して”新車開発を続ける以外に手はない。

「今はピレリタイヤだけを視野にマシンの設計に取り組んでいる」と、ボーダフォン主催の電話インタビューで語るマイケル。

「もし、タイヤメーカーが変わったら、ほかの変更点と同様に対処するしかない。それがF1だからだ。F1では、いかに変化に対応するか、その管理がすべてだ」

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