2013年シーズン以降のフェラーリ残留を目指すフェリペ・マッサ(フェラーリ)は、シートを確保する上で必要なスピードが自分にはあると自信を見せている。
マッサは2006年、ミハエル・シューマッハのチームメートとしてフェラーリに加入。しかし、フェラーリは今、マッサの後任ドライバー探しが進行中であることを公言しており、その行方に注目が集まっている。
有力候補には、かつてフェラーリ時代にF1世界王者に輝いたキミ・ライコネン(ロータス)、有望なドイツ人ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、そしておそらくジェンソン・バトン(マクラーレン)の名前も挙がっているとされる。
しかし、小規模チームでF1キャリアにしがみつくつもりはないと明言しているマッサは、フェラーリ残留の可能性が極めて高いと主張している。
「状況は去年の方が悪かった。当時(2012年)の僕は、まったく自分の力を出し切れていなかったからね」とブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に話した。
「だから、あのときは今よりずっと立場が厳しかったんだ。今季は、ほとんどのレースで良いパフォーマンスを発揮できている」と述べた。
マッサ本人いわく、唯一欠けているのが結果だ。チームメートのフェルナンド・アロンソには、84ポイント差をつけられているが、それは予選や決勝でさまざまなトラブルに見舞われたことが原因であるという。
「本当にいろいろなトラブルが起きた」とマッサは繰り返す。
「でも、もし一連のことが起きていなかったら、タイトル争いの行方も違っていたんじゃないかな。僕が手にしていただろうポイントも変わっていたはずだからね」
「もうこういったトラブルは、おしまいにして、シーズン後半に向けて備えないといけない」とマッサは付け加えた。