レッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーが、モンツァ・サーキットで行われるF1第12戦イタリアGP(9月8日決勝)に向けて意気込みを語った。
セバスチャン・ベッテル
「モンツァは1年の中で最も高速のサーキットだ。サーキットは基本的にストレートとシケインでのみ構成されている。このため、モンツァでは1年のうちでも、もっとも最高速が高くなって、時速330キロメートルにも達してしまう。パラボリカを抜けて加速するときはバランスがうまくとれるかどうかで決まるよ。もし、わずかでもミスを犯してしまえば、気づく前にグラベルにまっすぐ突っ込んでしまうからね」
「このサーキットは素晴らしい記憶を呼び起こしてくれるけれど、特にトロロッソ時代の2008年にここで初優勝を飾ったのはいい思い出だね。初めて表彰台の真ん中に立つときの気持ちはとても言い表せないよ。それにモンツァで優勝するのは最高だからね。たくさんの情熱的なファンが下から見上げてくれるし、鳥肌が立つ思いがするんだ」
マーク・ウェバー
「モンツァは大好きだよ。その歴史や雰囲気はまさにF1にふさわしいものだからね。偉大なドライバーたちはみんなここでレースをしたし、ミナルディに在籍していたころからイタリア人には親しみを感じるんだ」
「サーキットは、最高速が高くて信じられないくらい速い、そういうタイプだよ。だから、強くブレーキをかけなくてはならないところがたくさんある。モンツァはこれまで僕にはあまり優しくしてくれていないんだ。何度かリタイアもしたし、これまで1度も表彰台に上れていない。だから、今年はここでいい成績を収めたいね」
「ティフォシ(イタリアの熱狂的なファン)が週末の雰囲気を本当に盛り上げてくれる。彼らは大騒ぎするし、ある赤い色のチームが大好きなんだ。彼らは少しでも見晴らしが良いところなら、どこへでも登ってしまうんだ。木の上や、掲示板の上にまで上る。レズモの2つめのコーナーを抜けたところでは、古いバンクの上でバリアの上に足を引っ掛けるようにして座っているよ。とにかく、モンツァはみんなに観戦に行くことを薦めたいサーキットのひとつだね」