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モズレー、現FIA会長トッドを批判

2013年09月02日(月)15:01 pm

F1で深刻化している財政危機について、統括団体FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー前会長が、現会長のジャン・トッドを非難。その一方で、商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンに責任はないと語った。

F1の財政問題は年々悪化しており、タイトルを争っているロータスや、20年にわたってF1へ参戦してきたザウバーが深刻な財政難に陥っているほどだ。モズレーはF1の財政問題について、何年も前から分かっていたことだと『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』へ話している。

在任時には、F1へ予算制限を導入することを目指していたモズレー。この予算制限についてモズレーは、次のように述べた。

「誰一人として提案に加わらず、加わることを望みもしなかった」

「その代わりにチーム側は、自らコスト制限を導入したが、現実にはまったく効果のないものだ」

「結局のところ、何も拘束力のない契約書、リップサービスみたいなものだった」

「効果がなかった理由の1つに、私の後任ジャン・トッドがコスト制限に決して賛成しなかったことがある。今のF1は大きな問題を抱えている」

このようにトッドを批判したモズレーだが、先日には在任時のモズレーと密接に働いていたデビッド・ウォードがFIA会長選への立候補を表明。モズレーの今回の発言は、ワードにとって強力な援護射撃にもなった。

トッドを批判する一方でモズレーは、F1の商業面を管理するエクレストンには何も責任がないと語った。F1のばく大な利益を十分にチーム側へ分配しないことで、エクレストンも問題を大きくしているのではと問われたモズレーは、次のように答えている。

「エクレストンの資金面に関する方針が、問題の大きな要因になっているとは思わない」

「もし大規模チームがエクレストンからさらに多い金額を受け取れば、彼らはその分使うだけだ」

「しかし、もし全チームが使う金額を減らしたとしても、F1が本質的に変わることはないだろう」

「問題は、チーム側が持っている資金面の方針だ。エクレストンはとても経済的に考えている。それに、彼こそ何年にもわたってF1の商業面を管理し、大成功させた人物だ」

「彼はサーキット、オーガナイザー、テレビ局を呼び込んだ。言い方を変えれば、商業面でF1に活気をもたらし続けてきたのだ。チーム側がお金を使いすぎているのは、彼のせいではない」

「それどころか、彼がいなければF1は寂れていたかもしれない」

さらにモズレーは、エクレストンがF1で生まれたすべての利益を受け取るのにふさわしい人物だと加えた。

「違うか? もし懸命に働いて成功を収めたのなら、そこから利益を得ていけない理由がどこにある?」

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