フランスのタイヤメーカー、ミシュランが、F1への復帰準備を整えていることを認めた。
現在のF1公式タイヤサプライヤーであるピレリは、これほど遅い段階で2014年に向けた入札を行うのは「ばかげた」ことだと語っていた。
だが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)を率いるフランス人会長のジャン・トッドが後ろ盾についていると伝えられるミシュランは、すぐに開始できるのであれば、交渉を行う準備はできていると26日(月)に語った。
ミシュランのうわさは、先週末F1ベルギーGPが開催されたスパ・フランコルシャンでさらにその強さを増していた。金曜のフリー走行においてまたパンクが発生したことにより、大きな非難を受ける悲惨なシーズンを送っていたピレリにとって、また新たな局面を迎えることとなっていたからだ。
ミシュランの競技部門責任者であるパスカル・クアスノンは、26日(月)に『Le Figaro(フィガロ)』に対し、次のように語った。
「我々の立場は、もうすでに知られている通りだ」
「もし彼ら(F1)が交渉を望むのであれば、我々としてはその用意がある」
そう語ったクアスノンは、次のように付け加えた。
「それ以上遅れると手遅れとなるタイミングがある。タイヤを製造するための物理的時間が必要となるからね。10月末では、遅すぎるだろう」
だが、クアスノンは、現在の13インチではなく、18インチホイールを用いるタイヤを供給したいと考えていると伝えられているミシュランとしては、単純にピレリタイヤの仕様をそのまま受け継ぎたいと望んでいるわけではないと断言している。
クアスノンはさらに、わざと性能低下が起こるように設計されたタイヤを用いる現在のF1のファンではないと、次のように語った。
「今のF1のあり方については、私はまったく好きではないね。がっかりだし、それどころか怒りを感じてしまうよ」
「F1は数周でタイヤを交換するようなものであってはならない。我々は、自動車産業にとって重要な製品(タイヤ)の素晴らしいイメージを提供するよ」