マンハッタンの摩天楼を背景にしたF1ニュージャージーGPには何度も困難や遅延の情報が伝えられてきたが、ついにバーニー・エクレストン(F1最高権威者)が2014年シーズンの初開催を見送る発言をした。
当初は2013年シーズンからのF1カレンダー入りを目指していたニュージャージーだが、主催者に「資金がない」ため、2014年シーズンもカレンダー入りを果たせなくなった。
エクレストンは、F1ビジネスに詳しいクリスチャン・シルト記者に「来年のカレンダーには(ニュージャージーは)ない」と再びの延期を明言した。
しかし、『CNN』は、「2014年に(グランプリを)開催する」とのニュージャージーGPの広報担当者の言葉を伝えている。
広報担当者は2014年シーズンの開催カレンダー公開後に正式な声明を発表するとも話した。
一方のエクレストンは、数年前にF1イギリスGPの開催地になるはずだったが、資金難から見送りを余儀なくされたドニントン・パーク・サーキットにニュージャージーの状況をなぞらえた。
エクレストンは、ニュージャージーは「またしてもドニントンと同じだ。混乱と困惑の嵐で取り組む価値も見いだせない」
さらにエクレストンは、プロモーターのレオ・ヒンデリーJr.について、「彼はニューヨークで名の知られた億万長者なのだが」と、ヒンデリーJr.がプロジェクトを運営しきれていないことに驚きを隠せない様子だった。