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クルサードがオランダでデモ走行、ファンを熱狂の渦へ

2013年08月12日(月)8:54 am

運河とともに、穏やかな時間が流れるオランダのとある町に、耳をつんざくようなF1マシンのごう音が響き渡る日を誰が想像しただろう。

アッセンの町では、TTレースが開催される週末、人々はマシンが発する騒音に悩まされる。そんな彼らのために、元F1ドライバーのデビッド・クルサードが粋な計らいを思いついた。レッドブルのスタッフに掛け合い、町中を流れる運河沿いの遊歩道を3日(土)、レッドブルの2011年型F1車RB7でデモ走行することにしたのだ。

地元の人たちも、このアイデアに大喜びだったようだ。アッセンの中心部に位置する運河沿いを駆け抜けるF1マシンを一目見ようと、気温39度の中、1万8千人が集まった。人々の心配をよそに、非常に道幅の狭いコースをF1通算13勝のクルサードが爆音とともにF1マシンで駆け抜けた。

走り終えたクルサードは、「いつものデモ走行とは少し勝手が違ったけど、水辺を疾走するF1マシンの姿をみんなに楽しんでもらえたと思う」と満足そうに話した。

さらに、「制約があって、できることが多少限られていたとは言え、それなりにスピードも出せた。アッセンの人たちにF1のだいご味を伝えられたかな」と語った。

アッセンは、2輪レースで有名だが、4輪レースには馴染みが薄いサーキットである。しかし、クルサードが4日(日)、フォーミュラ・ルノー・ノーザン・ヨーロピアン・カップのモータースポーツイベント『ガンマ・レーシング・デー』でハンドルを握ると、8万人の観衆は大熱狂。1周4.545キロのサーキットを2周し、ドーナツターンで観客を沸かせた。

「素晴らしいサーキットだよ。テレビで受けた印象よりも、ずっと速かった」

「まだコースを把握し切れていないけど、かなりいいサーキットさ。F1にも適している」とクルサードはコメントし、次のように続けた。

「最初はとてもタイトで、後半はかなり速いコースだね。すべての要素を兼ね備えたサーキットだよ」

「でも、視界が広すぎて、目印になるものが見つけにくかった。あと数周は必要だった!」と名残惜しそうに話した。

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