ジュール・ビアンキは、フェラーリから2014年の正規ドライバーとして呼ばれる可能性があることを明らかにした。
折から、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、フェリペ・マッサ(フェラーリ)の今後が不確定であることに言及。フェラーリでドライバー育成プログラムを指揮するルカ・バルディセッリも、チーム内に新風を吹きこむのではと、来季ビアンキ起用の可能性に含みを持たせていた。
ビアンキは現在、下位チームのマルシャでF1一年目のシーズンを過ごしている。
来季について『Nice-Matin(ニース・マタン)』紙に質問されたビアンキは、次のように答えた。「率直にいって、話をするにはまだ早いよ」
「そういった可能性は、シーズン後に検討するものだ」と語るビアンキとマッサのマネジメントは、ジャン・トッド国際自動車連盟(FIA)会長の息子、ニコラが務めている。
「マルシャがF1デビューの機会をくれたことは忘れていない。来季も残ることになれば、こちらも誠意を持って臨むよ。今いえるのは、そんなところだな」
今シーズンここまで、ビアンキはどう見ているのか。「前半の出来には満足している。特に開幕から数戦はね」
「その後、何だか状況が複雑化したんだ。でもいちばん重要なのは、この半年で得た経験だと思う」
果たしてフェラーリは、ビアンキをチームのベテランであるマッサに取って代わる人材と評価しているのだろうか。あるいは、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)のほうが確実な選択肢か。結論はまだ見えない。
ビアンキの考えは、こうだ。「フェラーリが何を計画しているのかは知らない」
「もし僕が選ばれるのなら、それは、僕にフェラーリをドライブする準備ができていると彼らが考えたからだろう」
「もしかしたらこの冬、フェラーリ加入を要請されるかもしれない。そうなったら、もちろんノーとは返事しないよ」
「さもなければ、もう一年マルシャでドライブするか、さらに経験を積むために他チームへ移籍する。それはそれでいい選択肢だ」