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ロータスの資金難、ライコネン残留に影響

2013年08月07日(水)10:26 am

ロータスの資金力不足が明るみに出始めている。2013年のF1チャンピオン争いに加わっているロータスは、1億2,000万ユーロ(約156億円)もの負債を抱えている、とドイツの著名なウェブサイト『motorsport-total.com』が報じた。

ドライバーのキミ・ライコネンはドライバーズランキング暫定1位で夏休みを迎えたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を2位で追っており、ベッテルの4連覇を阻止する可能性があるドライバーのひとりだが、ロータスの2013年型車の開発はすでに終わってしまっているのが現状だ。

金銭面の問題についてたずねられたロータスのエンジニアのアラン・パーメインは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・ シュポルト)』 に「2013年の資金はもうあまり残っていない」とチームの台所事情を明かし、こう続けた。

「計画していたものはすでに開発が済んでおり、予定のレースで使うことになる」

資金難のうわさは、ワールドチャンピオンを争いながらエースドライバーのライコネン残留に全力を尽くしているロータスにとって痛手だろう。

2013年末でロータスとの契約が切れるライコネンには、レッドブルとフェラーリから2014年の契約オファーがきていると言われている。さらに、数日前には、ロータスからの給与支払いが遅れていることをライコネン本人が認めていた。

「去年も起こったことが今年もまた起きたわけだからね、理想的ではないよ」

ロータスのオーナー企業ジェニイ・キャピタルは、6月にインフィニティ・レーシングという名の団体がチームの株式の35パーセントを購入したことを発表している。

しかし、その発表の直後に株式売却契約が未完了であるとの報道があり、結果として、チームとライコネンは資金が調達されるのを待つ事態となっているのだ。

この状況に、チーム代表のエリック・ブーリエは「会社の経理面を見直すつもりだ」とフィンランドの『MTV3』に語っている。

「チームの今後の計画にも盛り込まれているが、まもなく大規模な投資を受ける予定がある」

「少々遅れが生じているようだが、数日以内にチームに資金が入る予定だ。これは(ライコネンとの)話し合いでも出てきたことで、われわれはキミに回答することになっている」

ブーリエは、資金難が原因でライコネンがチームを離脱することを懸念している。

ライコネンとの契約延長が確定するまでどのくらいかかるのかを問われると、ブーリエは「遠くない話だ」と語り、こう続けた。

「会社の将来に関わる話はゆっくりと進んでいるが、必ず決着がつく」

「キミは望む答えを手にできるはずであり、数週間のうちに(2014年の所属先について)決断できるようになるよ」

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