マルシャは2013年F1シーズンを共に戦っているドライバーふたりのチーム残留を望んでいる、とチーム代表のジョン・ブースが明かした。
マルシャで技術責任者を務め、先日ウィリアムズへの移籍が発表されたパット・シモンズは、「われわれには、資金も持ち込めるドライバーが必要だ」として、チームはマックス・チルトンとジュール・ビアンキを選ばざるを得ないと発言していた。
しかし、ルーキーふたりは来シーズンのシートを確約できるほどの活躍をしたのかと問われると、ブースは「もちろんだ」とふたりの走りに太鼓判を押した。
「来年も、このふたりと共に戦いたい」
「今の時点では、契約項目や、期限などに左右されてしまうけれどね」
そう話したブースは、新人ドライバーだけで選手権を戦うという決断は「大きな賭け」だったが、チルトンとビアンキはよくやってくれていると語る。
「ふたりがほとんどミスもせず走ってくれていることに、驚嘆するばかりだ」
「ルーキーをふたり起用することで、どうしようもない結果になる可能性もあった。しかし、彼らはふたり合わせても片手で数えられるほどのミスしかしていないんだ」
チルトンは裕福な実父の支援に支えられており、ビアンキはフェラーリのドライバー育成アカデミーに入っている。
マルシャがフェラーリと来季からのエンジン契約を締結したため、ビアンキのシートはますます確実なものと考えられている。
これについてブースは、「(フェラーリエンジンとビアンキのドライバー契約の)ふたつの契約は全く関係ない。エンジン契約がジュールの将来に有利に働くことはないよ」と、エンジン価格の値引きと引き換えのビアンキ起用を否定した。