フェラーリにとって、風洞問題はいまも頭痛の種だ。フェラーリは現在、採取するデータの信頼性を高めるため、本拠地マラネロに所有するチームの風洞施設を改修している。その間、ドイツのケルンにあるかつてトヨタが使用していた風洞施設ですべての空力プログラムのテストを行っている。
しかし、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア ・ウント・シュポルト)』は、フェラーリの2013年型車の開発が最近、すっかり止まってしまったようだと指摘する。さらには、トヨタの風洞施設で集められたデータも驚くものばかりであるという。
今季マシンF138のプロジェクトチーフ、シモーネ・レスタも「難しい状況にある」ことを認める。
「独自の風洞があるにもかかわらず、私たちはいまだに苦戦しており、海外での作業を余儀なくされている」とイタリア 『La Stampa(ラ・スタンパ)』紙のステファノ・マンチーニ記者に語った。
「夏が終わるまでに、解決できると期待している」とレスタは締めくくった。