ロータスのチーム代表エリック・ブーリエが、同チームにおけるロマン・グロージャンの将来を保証した。
昨シーズンは「一周目の狂人」と揶揄(やゆ)され、今シーズン序盤もいまいち調子が上がらなかったことから、ロータスにおける将来に暗雲が立ち込めていたグロージャン。
しかし前戦F1ドイツGPでは3位に輝き、この週末のハンガリーGP予選ではチームメイトのキミ・ライコネンを上回る3番手と好位置につけた。決勝では序盤に優勝争いを展開したが、その後はジェンソン・バトン(マクラーレン)との接触などで後退した。
フランスのスポーツメディア『RMC Sport(RMCスポール)』に対しブーリエは以下のように語った。
「彼にはチャンピオンになるだけの強さがある」
「いつだって(ほかのカテゴリーでだって)彼は勝ってきた。ハミルトン(ルイス・ハミルトン/メルセデスAMG)やヒュルケンベルグ(ニコ・ヒュルケンベルグ/ザウバー)のようにね」
「ドライバーというものは、自らを最高の位置にまで高めなくてはならない。彼がドイツで成し遂げたことは言うまでもなく素晴らしい。彼は調子を取り戻した。よくやったと思う」
「彼は我々が望むレベルに到達したんだ」
そして「複数年契約」を理由に、グロージャンが2014年もロータスの一員であることは間違いないだろうとブーリエはほのめかした。
「彼とは長期契約を結んでいる」
「確かに浮き沈みは多いが、彼が依然としてハイレベルな状態にあることは間違いない。我々は彼に満足しているよ」
「今シーズン、我々は彼が成長していく姿を間近で見ている。人間として、スポーツマンとして、そしてドライバーとしてね」
「ドイツで彼は素晴らしい仕事をした。金曜の朝から日曜の午後まで、彼はアロンソ(フェルナンド・アロンソ/フェラーリ)、ベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)、ライコネンに匹敵するレベルにあった」
「この調子を毎週末続けていけるようになると良いね。もしそうなれば、我々は、未来のフランス人F1チャンピオンをチームの一員として抱えているということになる」
最後にブーリエは「いずれにしてもF1での彼の将来は安泰だ」と締めくくった。