F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は今週、メルセデスAMGにとっては好ましからぬ知らせをもたらした。
当初、来週の17日(水)からシルバーストンで行われることになっている若手ドライバーF1テストが1日延長され、4日間となるのではないかとうわさされていた。
もしそうなれば、いわゆるテストゲート事件へのペナルティーとして「3日間の」テストへの参加を禁じられていたメルセデスAMGには、1日だけテストに参加するチャンスが生まれることになるかもしれなかった。
しかし、FIAがシルバーストンでのテストは3日間とすると確認してからもなお、メルセデスAMGは、そのテストが安全対策を目的として行われる以上、自分たちにも参加することができるはずだと要求し続けているとみられている。
メルセデスAMGのエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、『Speedweek(スピードウィーク)』に対し、「われわれとしては、タイヤを理解しないままハンガロリンク(F1ハンガリーGP/7月28日決勝)へ向かうわけにはいかないよ」と語った。
ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)も、今回のテストがレースドライバーによるクルマの開発も認めることになった以上、メルセデスAMGへのテスト参加禁止は不公平だと次のように語った。
「そのテストに参加しないことでどれだけ僕たちが不利になるのか、みんなは理解していないんだ」
「僕たちはF1においてそういう立場に置かれるべきではない。でも、それが現実なんだ」とハミルトンは付け加えた。
だが、メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは、メルセデスAMGがこの状況を受け入れるだろう、と『Osterreich(エスターライヒ)』紙に次のように語った。
「ハンガリーでこれらのタイヤに対応できるようなクルマにするために、できることはすべてやるよ。もし、テストができなくてもね」