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アロンソ「ドイツGPのボイコットはない」

2013年07月05日(金)10:59 am

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、ニュルブルクリンクで今週末のF1ドイツGP(7月7日決勝)をドライバーがボイコットすることはないと述べた。

F1第8戦イギリスGPで多発したタイヤの破裂を受け、アロンソのチームメートであるフェリペ・マッサ(フェラーリ)はレース後、ドライバーによるドイツGPのボイコットもあり得るとの考えを示唆していた。

アロンソも3日(水)、スポンサー主催のイベントにおいて、万が一ニュルブルクリンクでタイヤに同様の問題が再発したら、「走行は不可能だろう」と述べ、マッサの見解に賛同した。

「このようなことは、もう二度と起きて欲しくない」

「最悪の事態さえ起こり得た。マーシャル、ファン、ドライバーの命が奪われていたかもしれない」とアロンソは述べた。

現に、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、アロンソ自身がその犠牲者になっていてもおかしくなかったと考える。イギリスGPのアロンソの車載カメラの映像には、ストレートですぐ前を走行中だったセルジオ・ペレス(マクラーレン)のタイヤが突然バースト(破裂)し、飛び散ったタイヤの破片がアロンソのわずか数センチ横をかすめた様子がとらえられていた。

「無事に(シルバーストンから)家に帰れたフェルナンド・アロンソは、間違いなくとても幸運だった」とホーナーはスペイン紙『El Confidencial(エル・コンフィデンシアル)』に語った。

今週末のドイツGPでは、シルバーストンで破裂事故を起こしたスチール製ベルトが組み込まれたタイヤに代わって、ケブラー繊維製のものが供給されることがピレリ側から発表されている。この新しいタイヤについてアロンソは3日(水)、「いくつか新しい変更点があると聞いた。でも、まだ誰も(新しいタイヤを)試していないから、予測することはできない」とコメントしている。

一方で、ボイコットに関して、「僕たちはレースを行わなければならない」と『DPA通信』に語った。

「チームのためにも、スポンサーのためにも、そしてファンのためにもね」

3日には、F1の株主らによって、ニュルブルクリンクのドリントホテルで会議が行われた。その場には、ドライバーを代表して、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)も参加していた。

会議終了後、ヒュルケンベルグは『Sky(スカイ)』に対し、「これで悪いイメージを持たずに、今週末のグランプリに臨める」と語った。

また、ピレリとの会議には、FIA(国際自動車連盟)の競技委員長を努めるチャーリー・ホワイティングが同席した。

「私どものデータとピレリ側のデータを照らし合わせる限り、ドイツでシルバーストンの二の舞が起きることはない」と『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙に語った。

さらに、新型タイヤの投入により、当初これに反対であったフェラーリ、ロータス、フォース・インディアの序列に影響を与えることはないとの見解を示した。「目立った影響はないだろう」とホワイティングは述べている。

ホワイティングによれば、全チームの意見は、今ではすっかり一致しているようだ。

「(ドリントホテルの会議で)不満は一切出なかった」と語った。

一方で、『Bild(ビルト)』紙は、7月末のF1ハンガリーGP(7月28日決勝)前にピレリが2011年型車を用いてフランスのポール・リカール・サーキットとバルセロナでタイヤテストを2回行うだろうと報じている。

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