ケータハム、F1でニュルブルクリンク初出走のふたり／F1ドイツGPプレビューまとめ
ケータハムのシャルル・ピックとギド・ヴァン・デル・ガルデが、ニュルブルクリンクで行われるF1第9戦ドイツGP（7月7日決勝）に向けて意気込みを語った。
シャルル・ピック
「イギリスGP予選後、ギド（ヴァン・デル・ガルデ）、シリル（アビテブール／チーム代表）、ヘイキ（コバライネン）と僕はチーム本拠地のリーフィールドに戻って素晴らしいスタッフやその家族を囲んでイベントを開いたんだ。バーベキューをやったり、Q＆Aで盛り上がったりしたよ。そのうち、どのサーキットが一番好きか聞かれたんだ。答えはニュルブルクリンクさ。なぜお気に入りか分からないけど、あの雰囲気の中でレースするのが最高だって説明したよ。フォーミュラ・ルノー3.5で優勝したこともあるし、GP2では表彰台に上った。いい思い出がつまったサーキットだね。それと1周をばっちり決めたときは、たまらないそう快感だ」
「サーキットのムードは少しシルバーストンに似ているかな。いつもすごく混んでいてスタンドは満員だし、それにスタジアム・セクションに入ったときの感じといったら、まるでサッカー・スタジアムに足を踏み入れたみたいさ。サーキットの見通しがいいから、観戦には最高だよ。それにみんなモータースポーツをよく知っているんだ。僕はまだF1でニュルブルクリンクを戦ったことがない。去年はホッケンハイムリンクだったしね。だから、きっと素晴らしい週末になるよ」
「それから、サーキットは僕らのマシンと相性がすごくいいと思う。シルバーストンでは多少の改善が見られた。予選は今シーズンいちばんのラップを決めたし、決勝では過去数戦に比べていいペースをキープできた。それと、主にフロア周りに新パーツを投入したんだ。ドイツGPに向けても小規模ながらマシンが改良されることになっている。イギリスGPでつかんだポジティブな流れを継続できたらいいね。ドイツGPから次のハンガリーGPまでは少し合間が空いている。ニュルのレースをいい形で終えて、今シーズンの目標とした戦闘レベルに引き戻したい」
ギド・ヴァン・デル・ガルデ
「ドイツGPはきっと素晴らしいレースになるよ。僕の故郷に比較的近いから、多くのオランダ人が応援してくれるに違いない。それに、僕の得意なサーキットなんだ。過去に参戦したすべてのカテゴリーで勝利を収めている。さすがに今年は無理だろうけど、よく知っているサーキットだからいきなり本気で走れる。F1ルーキーの身分としては大きいよ。コンディションがドライである限り、どのセッションも時間を最大限に使える。どうやら天気はもつらしいけどね」
「F1マシンでニュルブルクリンクを走るのは初めてだ。でも、最後にレースしたのは2011年のGP2だから、だいたいの予想はつくね。スパ・フランコルシャンと同様、天気がコロコロ変わるんだ。予報を注意深く見守ったほうがいい。それと、いかにF1以外のレース・イベントが多く開かれるサーキットとはいえ、グリップ・レベルは週末を追うごとにどんどん変わるはずだ。決勝に向けて、金曜日のフリー走行をしっかりと走りこんでおきたいね。サーキットは、ほとんど中低速コーナーで構成されている。ドライビングは楽しいサーキットだけど、第5コーナー以外に高速コーナーは見当たらない。重要なのは、いいリズムを作り上げることだ。それが1周を速く走るコツのひとつさ」
