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F1タイヤパンク多発を受け、急きょタイヤテストを許可

2013年07月03日(水)12:07 pm

先週末のF1第8戦イギリスGP決勝で立て続けに起きた深刻なタイヤトラブルを受け、FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッドは2日(火)、早急に解決策を探りだすと言明した。手始めに、今月シルバーストンで行われるF1若手ドライバーテストに、レースドライバーも参加可能となった。

「F1に関わるすべての者の安全が何より優先だ。シルバーストンで起きた数々のトラブルで、ドライバー達の身に危険が迫っている」と、トッド会長。「従って、若手ドライバーテストでチームが適当と思うドライバーを起用してタイヤテストを行うことを許可する。ぜひイギリスGPのトラブル解決に尽力してもらいたい。問題が表面化したサーキットで走れば、解決を見出すのにちょうどいいと思う」

これでF1を2戦以上戦ったことのあるドライバーも、7月17日(水)から3日間予定されているシルバーストンのテストに参加できる。ただし走行の目的はピレリのタイヤテストに限られる。また、走行の1日延長も可能だ。

テスト実現のためにFIAは、2013年F1競技規則のテストに関する条項のうち22.4h (i)の条文を書き換えるべく、ただちに世界モータースポーツ評議会に承認を求めると各チームに通達した。

同時に、2013年F1技術規則の12.6.3の条文変更についても承認を求めるとしている。全参加チームの同意を得る必要なくシーズン中にタイヤの仕様を変更できるようにするためだ。

FIAは、これで安全確保のために必要な行動はすべて取れる。

このように安全上の観点からテストの条件が変わるとはいえ、モータースポーツの精神に則って、メルセデスAMGは先のFIA国際法廷で下された決定を尊重、テスト不参加に同意している。

その一方FIAはピレリに対し、今週末の第9戦ドイツGP以降のレースで二度と同様のトラブルが起きないよう万全の措置を取るよう求めている。

■2013年F1競技規則22.4h (i)
2013年F1世界選手権開幕の10日前から同年12月31日まで、コース上でいかなるテストも行なってはならない。ただし以下は例外とする。

i)全チームと協議のうえ、期日および会場についてFIA承認のもと、3日間の若手ドライバー訓練テストを一度行うことができる。その際、2戦以上F1世界選手権を戦った経験のあるドライバーは参加できない。また、参加ドライバーは全員、国際Aライセンスを有するものとする。

■2013年F1技術規則12.6.3
タイヤの仕様は、前シーズンの9月1日までにFIAによって決定される。いちど仕様が決められたら、当該シーズン中、全参戦チームの同意なしに変更されない。

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