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ミシュラン、F1復帰の可能性を否定せず

2013年06月25日(火)18:47 pm

フランスのタイヤメーカーであるミシュランは、現在のF1で不満の対象となり、人気を失った公式タイヤサプライヤーのピレリの後を継ぐため、F1復帰の準備に入っているのではないかとのうわさを否定しなかった。

過去何度かF1にタイヤ供給した実績を持つミシュランだが、最近では2001年から2006年シーズンまでブリヂストンのライバルとしてF1に参戦していた。いくつかの報道は、そのミシュランのF1復帰をFIA(国際自動車連盟)の会長であるジャン・トッドが支持しているとほのめかしている。

だが、ミシュランタイヤの競技部門責任者であるパスカル・クアスノンは、ミシュランとしてはピレリのタイヤ問題からF1を救うためだけにF1復帰を検討することはないとコメントしている。

しかし、『Speedweek(スピードウィーク)』に、世界最高峰のモータースポーツであるF1へ復帰することは絶対にないと言えるのか、と問われたクアスノンは「ノー」と答え、次のように続けた。

「われわれはみんな同じ世界に生きている。そして、注目度という観点からはF1がこの部分では常に先頭を進んでいることは明らかだ」

「それに、技術的観点からみても、F1は非常に興味深いものだ」とクアスノンは付け加えた。

しかしクアスノンは、ミシュランとしてはF1へ再挑戦することを簡単に決めるわけにはいかないと次のように続けている。

「われわれとしては話し合いの場を設け、なんらかの提言を行うつもりがある」

クアスノンはそう語り、ミシュランが何らかのルール変更を望んでいることをほのめかした。

それはどういう意味か、と問われたクアスノンは次のように説明している。

「見た目に関連するタイヤのタイプに関すること、そして、見せ場を作る上で正しい組み合わせは何か、そしてタイヤメーカーにとって挑戦となることは何か、ということだ」

「たとえば、F1のタイヤサイズを変更するよう提案するかもしれない。今日のF1では13インチのホイールが用いられているが、それはわれわれにとって興味はない。18インチが最適だろう」

さらに、クアスノンは現在のF1のルールが、環境に優しいことを目指そうとしているF1の動きには合わないと考えているようだ。

「たった7周で使い終えるタイヤを、環境に優しくという思想に関連付けるのは難しいよ」

「われわれとしては、もしF1がタイヤに関してもっと賢明なルールを持つことができるのであれば、F1への興味も持てるだろう」

「F1の救世主として復帰するだけでは十分ではない。もしほかの方向性があるのであれば、じゃあやろう、と言えるかもしれない」

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