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2014年F1、タイトル争いに接戦は望めない?

2013年06月25日(火)9:38 am

2013年シーズンのチャンピオンはこの先の数戦でほぼ決まるのではないか、とブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』 が伝えた。

その理由として、30日(日)決勝のF1イギリスGP、F1ドイツGP(7月7日決勝)、F1ハンガリーGP(7月28日決勝)の3戦で各チームが今後の方向性を決断する点を同紙は指摘している。つまり、2013年の開発に注力し続けるか、あるいは2014年シーズンに向けた開発に力をいれるかの判断は夏休み前のヨーロッパラウンドで決めるためだとしている。

フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは「そのタイミングでみんなは来年の選手権に集中し始めるのではないかな」と話しているが、メルセデスAMGのニキ・ラウダはまた違う意見をもっているようだ。

「ビッグチームはどこも、シーズンの最後までクルマの開発を続けるよ」

ラウダは8月の夏休みまでにタイトル争いの大勢が決まるとの見方そのものを否定したが、こうも話している。「セバスチャン(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)がリードを広げたら、4連覇を阻止するのはかなり難しくなるだろう」

そうなれば、2013年シーズンのリソースを2014年シーズンにシフトさせるチームが出てきてもおかしくないのではないか。

特に、2014年シーズンはエンジン、エネルギー回生システム、空力といった技術ルールが一新される。クルマの見た目やエンジン音も大きく変わる予定で、2014年シーズンはチーム間の力の差が広がった状態で開幕を迎えるとみられている。

メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンがこの意見に同意を見せている。「大幅な技術変更を目の前にした今、有効な解決策を誰かが見出だすだろう」

「それが私たちであるといいね」

2014年の規約変更でF1に新たな風が吹くとの意見に、ザウバーのジャンパオロ・ダラーラ(トラック・エンジニアリング責任者)も賛成している。「このところは規約があまり変わらなかったので、誰かが革新的な技術力を生み出してもそれをコピーするのはそれほど難しくない」

「しかし、来年はほかのチームが生み出した新技術を真似ようとすると、クルマの設計そのものから見直さなければならないだろう。それはつまり、翌年まで待たなければならないということだ」

この数年F1を席巻してきたレッドブルのクルマの設計者であるエイドリアン・ニューイは、「どこかひとつのチームが圧勝するシーズンになるだろう」と2014年シーズンを予見する。

規約変更を決めた側であるFIA(国際自動車連盟)のレースディレクターであるハービー・ブラッシュですら、2014年シーズンはコース上で接戦が繰り広げられるようなシーズンにはならないだろうと話している。

「来年のように、規約のコンセプトが変更されるときは、1年目は大抵の場合で接戦にはならない」と、この数年見られたようなし烈なタイトル争いは望めないと語った。

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