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国際法廷のF1テスト裁定遅延に気をもむF1界

2013年06月21日(金)14:38 pm

20日(木)に、メルセデスAMGとピレリによる秘密テストに関するFIA(国際自動車連盟)の国際法廷が開催されたが、判決が翌日(21日)へと持ち越されたことにより、F1界全体が気をもんでいる。

本来、聴聞終了次第すぐにその裁定結果が明らかにされると考えられていたが、F1公式ページには「進行が遅れ、木曜日の午後まで延びたことにより、裁定は金曜日(21日)に発表されることになる」との記事が掲載された。

FIAの弁護士は、5月にバルセロナで行われたメルセデスAMGによるピレリF1タイヤのテストは規則に違反するものだと強く論じており、ほとんどの内部関係者はメルセデスAMGが罰則を受けることになると考えている。

一方でメルセデスAMGの弁護士は、F1タイヤの安全性を改善するためにピレリの手助けをしたのであり、本当なら称賛されてしかるべきだ、との抗弁を行ったものの、メルセデスAMG自身も何らかのペナルティーを受けることは避けられないと考えているようだ。

それでもメルセデスAMG側は、「戒告」が処分としては妥当だと考えるとしつつ、「平等な立場とするために」7月にシルバーストンで開催が予定されている若手ドライバーF1テストの参加を見合わせるという案を提示した。

「もし、我々が間違っていたのなら、申し訳なく思う」と、語ったメルセデスAMGの弁護士は、さらに次のように続けた。

「何らかの処分が下されるとしても、それは軽微なものであるべきだ。なぜなら、誰に対しても手順が明らかにされていなかったからだ」

しかし、20日の聴聞会に参加していたクリスチャン・ホーナー(レッドブル/チーム代表)は、FIAに対し、メルセデスAMGが提案している7月のシルバーストンでのテスト不参加という提案は却下すべきだと、『Sky(スカイ)』に次のように語った。

「彼らはすでにレースドライバーたちによるテストを行っているんだ。だから、若手ドライバーテストを禁じたところで、それは十分な制裁とはならないだろう」

一方でF1公式タイヤサプライヤーであるピレリは、FIAが今回の告発を行ったことに対して憤慨していることを表明している。ピレリの弁護士は次のように語った。

「ピレリは、正当な理由なく、許容しがたい申し立てによって、我々の製品に関するイメージや品質、そして信頼性といったことに傷がつくことは、現時点においても将来的にも受け入れられることではない」

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