マクラーレンのセルジオ・ペレスが、今のマクラーレンは、たとえ奇跡が起こったとしてもすぐに上位争いができるようにはならないだろうと語った。
ルイス・ハミルトン(現メルセデスAMG)が昨シーズン限りで離脱したことにより、その後任として名門マクラーレンに加入したペレスだが、今季型車が序盤からつまずきをみせ、現時点でのチーム別ランキングではいわゆるトップ4と呼ばれるチーム(レッドブル、フェラーリ、メルセデスAMG、ロータス)ばかりか、同様にメルセデス・ベンツ製エンジンを搭載するフォース・インディアにさえ後れを取っている。
6月30日(日)に決勝が行われる第8戦F1イギリスGPではいい結果を残すチャンスがあるか、と『AFP通信』に問われたペレスは次のように答えた。
「僕たちを助けてくれるものは何もないよ。雨が降ってもだめだし、たとえ奇跡が起こってもね」
23歳のペレスは、ビッグチームのメンバーとなって初めて迎えた今シーズンについて、ここまでのところは「不満が募る」ものとなっていることを認め、次のように続けた。
「こういうシーズンにしたいと思っていたわけじゃない。昨年のこの時点では、僕は(ザウバーで)もっとポイントを稼いでいたよ」
「(マクラーレンの)クルマにはかなり問題があるんだけど、ここまでのところ、その中のひとつの問題にさえ焦点をしぼれず、解決にはほど遠い状態だよ」
ペレスは、今季はどこかの時点では「少なくとも表彰台には上りたい」と語ったものの、「現時点では、期待はできないね」と付け加えている。
さらにペレスは、モナコGPでの接触事故の後でキミ・ライコネン(ロータス)から「ぶん殴ってやりたい」と言われたように、自分のドライビングに対する非難についても、次のように反論した。
「僕は、誰にも非難されないようにするためにF1にいるわけじゃないし、みんなを喜ばせるためにいるわけでもないよ」
「僕はチームのために戦うためにF1にいるんだ。もしそのことで非難されたとしても、僕は気にしないね」