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ホンダF1「今ここでやらなくてどうするんだ!」

2013年06月14日(金)21:10 pm

2015年からF1へ復帰するホンダ。今回はマクラーレンへのパワーユニット供給という形になるが、車体も開発する「オールホンダ」として参戦した第3期が突然の撤退という形で終わったことを忘れられないファンも多い。

サブプライム問題に端を発した金融危機や、世界経済の急速な悪化によってホンダは撤退を決断。この第3期撤退により、悔しい思いをしたのはファンだけではなく、開発を行っていたエンジニアも悔しい思いをしたという。本田技術研究所の取締役で、F1プロジェクトの責任者になっている新井康久氏は14日(金)、第3期の撤退について次のように語った。

「撤退という言葉は非常に重いと受け止めており、今でもそう思っています。当時の経営状況からいうと、社内的にも対外的にも(休止ではなく)撤退という言葉を使う必要があるほど厳しい状況だったと理解しています」

「技術者としてみると、悔しい思いをしています。ある程度形が見えてきて、なんとなくいけるんではないかと思った矢先の撤退ですから、エンジニアとしては非常に悔しい思いです」

「ですが、その後を引き取っていただいたチームが成績を残し、基本設計はホンダがやったんだと言っていただき、エンジニアは自分たちが技術としては達成しているんだという自負も持っているし、結果も出ているので、技術的には満足しています。ただ、自分たちでできなかったという悔しさはずっと残っています。そういう複雑な思いのままここまで来ました」

「社内にはレース好きが多いので、いつも世でもいつの時代でもやるというのが、ホンダのエンジニアの気持ちです」

「われわれエンジニア側からすると、今ここでやらなくてどうするんだというのが社内の思いです」

そして、2015年の復帰に向けてスタートしたばかりの第4期プロジェクトには、一部の第3期メンバーが入っているという。当時の悔しさを知るエンジニアも加わった第4期のF1で、第3期の悔しさを晴らすことができるのか? 今から2015年に復活するマクラーレン・ホンダへの期待が高まる。

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