F1第7戦カナダGPフリー走行1回目、詳細レポート
2013年F1第7戦カナダGPが6月7日（金）、ジル・ビルヌーブ・サーキット（1周／4.361km）で開幕。現地時間10時（日本時間23時）からフリー走行1回目が行われ、ポール・ディ・レスタ（フォース・インディア）がトップになった。
【結果】F1第7戦カナダGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
セッション開始時の天候は曇りだが、路面はウエットだ。気温15℃。路面温度は16℃。今週末、モントリオールの天気はくもりがちだ。今日も明日もにわか雨の予報が出ている。
今年何かと見出しを賑（にぎ）わせているピレリのタイヤ。今年の仕様はトレッドがはく離するトラブルが何度も発生し、決勝ともなると多くのチームがひんぱんにピットストップを繰り返している。安全面にも問題があることから、ピレリは新しいタイヤを試作、カナダに持ち込んだ。コンパウンドは変わらないが、ベルトをスチールから2012年に使用したケブラーに戻しているという。
各ドライバーは、通常のタイヤに加え、金曜日に行われる2回のフリー走行で計2セットの新タイヤを試せる。なお、今回用意されているドライ用は、プライムがミディアム、オプションはスーパーソフトの2種類だ。
テストドライバーが参加できる金曜日フリー走行1回目。ケーターハムでは、シャルル・ピックに代わってアメリカの若手選手アレキサンダー・ロッシが乗る。
日本時間7日（金）午後23時、シグナルは青に変わった。全車ウエットタイヤを装着、いつものようにインストレーション・ラップを行う。序盤から精力的にラップを重ねているのはエステバン・グティエレス（ザウバー）。8周して暫定トップの1分30秒224をマークした。
開始20分を過ぎるとマーク・ウェバー（レッドブル）がインターミディエイトに履き替えてコース上へ。1分29秒412、1分27秒909とタイムを上げてピットイン。
開始30分時点でタイムを出しているのは8台。このころから走行は本格化する。タイヤは全車がインターミディエイト。ヘアピン後のバックストレートではドライのパッチも見られる。
開始40分でトップは1分24秒902でニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）。開始41分、ジュール・ビアンキ（マルシャ）が第3コーナーでオーバーラン。エンジンが過熱気味とのことで、チームの指示によりビアンキはその場でマシンを止めた。
セッションが半分を過ぎたあたりでトップは相変わらずロズベルグ。2番手1分25秒952でダニエル・リチャルド（トロ・ロッソ）。3番手1分26秒105でウェバー。4番手1分26秒138でジャン・エリック・ベルニュ（トロ・ロッソ）。5番手1分26秒206でジェンソン・バトン（マクラーレン）。6番手1分26秒277でルイス・ハミルトン（メルセデスAMG）。
残り40分、ハミルトンが1分25秒054で2番手に浮上。メルセデスAMGが1-2を形成する。
残り32分、ロズベルグが1分24秒438、次いで1分23秒680をたたきだしてトップタイムを更新。同じドイツ人のセバスチャン・ベッテル（レッドブル）が1分23秒986を記録、2番手に飛び込む。セッションは残り30分を切って路面が全体的に乾いてきた。終盤にドライタイヤを試せるかどうか。
残り23分、ベッテルが1分23秒047でトップ浮上。レッドブルとメルセデスAMGが元気な走りを見せるなか、フェラーリはフェルナンド・アロンソがわずか6周して1分26秒645で15番手、フェリペ・マッサにいたっては5周を回って1分28秒186で20番手と目立たない。
残り13分、アロンソがプロトタイプのタイヤを履いてゆっくりと一周。そろそろドライの出番か。残り10分、ベッテルがミディアムでコース上へ。セルジオ・ペレス（マクラーレン）もミディアムを装着しているが、コーナーで何度も芝生にはみ出している。
残り5分、バトンがミディアムで1分21秒551を計測。残り4分、パストール・マルドナード（ウィリアムズ）がフロントノーズを失った形でコース上に立ち往生。第4コーナー出口で外側の壁に正面から激突した形だ。
90分のセッションはマルドナードが止まっている区間で黄旗が提示されたまま終了。最後にディ・レスタが1分21秒020でトップを奪う。フォース・インディアはF1 100戦目で、節目のレースだ。
ディ・レスタに次いで2番手は1分21秒108でバトン。3番手は1分21秒258でロメ・グロジャン（ロータス）。4番手は最後の最後で1分21秒308を出したアロンソ。5番手1分21秒608でキミ・ライコネン（ロータス）。以下6番手リチャルドから7番手ロズベルグ、8番手ペレスまでが1分22秒台をマークした。
フリー走行2回目は日本時間8日（土）午前3時に始まる。
