ケーターハム「デグラデーションや速さは問題ない」／F1カナダGP金曜まとめ
ジル・ビルヌーブ・サーキットで行われたF1第7戦カナダGP、ケーターハムのシャルル・ピックは初日20番手、ギド・ヴァン・デル・ガルデは初日22番手、フリー走行1回目に出走したアレキサンダー・ロッシは20番手だった。
【結果】F1第7戦カナダGPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
■シャルル・ピック（フリー走行2回目20番手）
「フリー走行2回目の成り行きにはかなり満足している。最初に走ったときはかなりアンダーステアを抱えていたから、次から4回目の走行までの間に、空力とメカニカル両方の設定をいくつか変えてみた。スーパーソフトのときはいいバランスだったし、攻めの走りもでき始めた」
「でも、フロントを少しいじり過ぎたかもしれないね。最後の走行のとき、クルマはうまく曲がれるようになったけれど、コーナリング中の安定性を少し失ってしまった。だから、今夜はその部分を調べて、明日改善できるかどうか様子を見ないとね」
「ロングランでは、どちらのコンパウンドについてもデグラデーションのレベルや速さも問題なかった。でも日曜日（9日／決勝）は金曜や土曜に比べて暑くなりそうだし、そのことは僕たちには合っているから、仮に日曜日までに目立った進歩ができなかったとしても、バーレーン以来僕たちが示してきた決勝でのペースは維持することができると思うよ」
■ギド・ヴァン・デル・ガルデ（フリー走行1回目18番手／フリー走行2回目22番手）
「フリー走行1回目はちょっとばかりまたモナコに戻ったような感じだったよ！ ウエットでスタートし、それからインターに履き替え、そしてスリックにも交換したからね。ああいう変わり続けるコンディションで運転できたのはかなり楽しかったよ」
「どちらのセッションでもずっとアンダーステアに悩まされた。でもフリー走行2回目の終わりに近づいた時点では、ロングランに向けたすごくいいセットアップを見つけられた。パフォーマンス走行のときにはクリーンラップがとれなかったけれど、どちらのコンパウンドでも燃料を多く積んだときには、本当に楽しんで運転することができたよ」
「少しばかりパワー・アンダーステアになったけれど、それほどタイヤにダメージを与えることはなかった。だから、日曜（9日／決勝）に向けていい方向性が見いだせたと思う」
「それから、新しいピットストップの信号システムも今日初めて試してみたよ。このこともチーム全体がどれだけ進歩し続けているかを如実に物語るものだ。最近の何レースかではクルマや自分自身のパフォーマンスにどれだけ自信が持てているかを示すことができていたし、新人としては、チームが信号システムみたいに、レースでのパフォーマンスをさらに高めるためのものに投資してくれているのがわかるのは、さらなる自信にもつながるよ」
「それを使うのは今回が初めてだということを考えれば、本当にうまく機能したよ。みんなと話していても、決勝日にうまくやれるよう助けてくれるものがあることでみんながワクワクしているのは明らかだったし、今、仕事をすることが本当に楽しい場所になっている」
■アレキサンダー・ロッシ（フリー走行1回目20番手）
「またF1での走行ができてすごくうれしいし、以前レースをしたことがあり、フォーミュラBMWのレースでは優勝したこともあるカナダのサーキットでそれができたのはいい気分だよ」
「先週から天気予報にはずっと目を配っていたから、ウエットになることは分かっていた。でも、ウエットタイヤやインターミディエイトで走ることができたのもいい経験になった。これまでF1で使ったことがなかった全種類のタイヤを試すチャンスになったからね」
「インストレーションラップの後は、すぐにまたコースに戻って行きたかったよ。GP2レベルのグリップからF1へと上がってきた僕にとっては、路面がウエットな状態からスタートしたにしろ、僕がこれまで経験してきたものよりさらにグリップがあったし、それに慣れたかったからね。でも、今日大事だったのは計画にそって作業をすることで、まさに今日はそれをやったよ」
「このあとは僕にとって今年2つめの初体験となるル・マンのためにまっすぐヨーロッパに戻ることになる。すべてはF1を中心に計画をしているけれど、自分の経歴書に耐久選手権を加えることができるのはワクワクする気持ちだ。それに、すでに一緒に働いたことがあってよく知っているケーターハムの人たちがいる経験豊かなチームだから、いいパフォーマンスが発揮できることも分かっている」
「僕にとってはまた別の学習機会になるけれど、今日のウエット／ドライコンディションのように、目の前のものにどう適応すればよいかは分かっているし、そのことがル・マンでも役に立つと思う」
