フォース・インディアのチーム副代表を務めるボブ・ファーンリーは、高騰するF1コストにチームがのみ込まれる寸前であると打ち明けた。
しかし、悪化する状況と無縁なのはレッドブル、マクラーレン、フェラーリそしてメルセデスAMGだけであり、苦しんでいるチームはフォース・インディアだけではないとファーンリーは主張する。
「わたしたちがいま行っているのは、コストを上げることばかり」と『Guardian(ガーディアン)』紙に述べた。
「コストを減らそうと率先する力がまったく存在しない。腰を据えて慎重に対処しなければ、チームを失う事態に発展しかねない」と同紙に事態の深刻さを訴えた。
チームが直面するF1コスト高騰の中でも、来シーズンから導入されるV6エンジンリース料の大幅値上げが特に目立つ。しかし、F1を統括するFIAによる参加費も同様に値上がりしており、新規のコマーシャル契約もビッグチームにより有利に働く内容へ見直された。
ファーンリーは、「すべてのチームが苦しんでいるはず。チームがどれほどコストの高騰を迫られているか知ったら、きっと誰もが驚くと思う」と話した。
さらに、F1のオーナー企業で投資会社であるCVCキャピタル・パートナーズを非難した。
「CVCは本当にひどいことをしたと思う。彼らの存在はF1史上、最悪だとわたしの目には映っている」
ファーンリーは、『Reuters(ロイター通信)』に対しても、CVCキャピタル・パートナーズが意図的に小さなチームをF1から追い出そうとしているに違いないと述べた。
「カスタマーチームを導入するために、どうにかしてチームを減らそうとしているのだろうか?」
実際、F1の最高権威バーニー・エクレストンは先週、『Daily Express(デイリー・エクスプレス)』にカスタマーカールールの導入は「良いアイデア」との見解を述べている。
「全員がこれに賛成する必要はあるが、唯一フランク・ウィリアムズ(ウィリアムズチーム代表)が反対している」とエクレストンは話していた。
これに対し、ファーンリーもフォース・インディアがカスタマーカーに反対であると主張した。
「4チームに特権が与えられており、これらのチームがカスタマーカーを提供することになるだろう」
「だから、いまはすべてがこの4チームにとって有利な方向に動いているのさ」と話した。